薬学部 薬学科

HOKURIKU UNIVERSITY
STATEMENT

健康長寿社会に寄り添う
人間性豊かな
薬剤師を育てる

薬剤師の
国家試験合格状況


北陸3県で勤務する薬剤師の
約4割を本学卒業生が占めています。
開学47年目を迎え、医療現場に
大きなネットワークを構築しています。

本学からの薬剤師輩出数
9,805
薬剤師資格累計取得率
97
  • 2021年度卒業生の進路状況


    地域が求める
    保険薬局・ドラッグストア

    地域に密着した身近な医療人として活躍できる職場。健康サポート薬局におけるセルフメディケーションの支援など、幅広い活躍が期待されます。

  • 2021年度平均有効求人倍率
    (一般職業1.13倍 厚生労働省調べ)
  • 本学薬学部 有効求人倍率


    求人は例年安定しています。学内合同企業説明会をはじめ病院や企業によるセミナーも開催。個別の業界セミナーも随時実施し、就職活動をサポートしています。

超少子高齢社会の到来を迎え、医療の高度化・複雑化に伴うチーム医療、地域包括ケアシステムの構築が進展しています。在宅医療、かかりつけ薬剤師や健康サポート薬局の推進により、薬剤師の活躍するフィールドは更なる広がりを見せており、依然高い需要が続いています。北陸大学薬学部では、限られた時間で悔いのない就職活動ができるよう、薬学部進路支援委員がサポートを行っています。

学びのポイント


POINT 01

医療人としての人間性を育てる
独自プログラム


「医療人」などの独自の科目を通して、人としての優しさや倫理観、使命感など、医療人として欠かすことのできない人間性を醸成し、患者に寄り添う薬剤師になるための基盤を築きます。

POINT 02

学修効果を高める
アクティブ・ラーニング型授業


主体的に学び続ける力、問題発見・解決能力、コミュニケーション力を養うため、対話や議論を重視したPBL、TBL授業を展開。これにより知識を活用し、応用できる構成力や統合力を身につけます。

*PBL(Problem-Based Learning)問題解決型学習
*TBL(Team-Based Learning)チーム基盤型学習

POINT 03

西洋医薬学と東洋医薬学のコラボレーション教育


開学当初から東洋医薬学に注目し、中国の伝統的な中医学を実践する「中医師」を専任教員として配置。中国の姉妹校との交流を図りながら、西洋医薬学とのコラボレーション教育を行います。

POINT 04

一人ひとりの学びを徹底支援するサポート体制


何度でも繰り返し学べるe-ラーニングシステムを導入するほか、学びの成果を振り返りながら目標までの道筋を明確にする「学修ポートフォリオ」の活用により、一人ひとりの学びを全教職員が手厚くサポートします。

6年間の学び


豊かな人間力、高い倫理観、
高度な専門知識・技能
臨床現場での実践力を
身につける一貫教育

主体的に学び続けるための
充実した学修環境

実験科学棟では、思う存分実習に励み、講義で学んだ内容を実践力として身につけていきます。また、棟内には、医療現場をシミュレートし、実習先での学びを効率よく吸収できる模擬病棟(MTR:メディカル・トレーニング・ルーム)や注射剤の混合・調製などの知識と技能を修得する無菌製剤室なども完備されています。さらに、キャンパス内は、学習スペースが充実しており、主体的に、また友達同士で学ぶ環境が整っています。

1年次
医療人としての自覚を持ち、
幅広い教養と薬学の基礎を学ぶ。

※履修科目は一例であり、主な科目のみ記載しています。

基礎ゼミ

アクティブラーニングを主体としたSEED(Strategic Entrance Education)プログラムを通して、薬学部での6年間の学びの基盤となるスチューデントスキルおよびスタディスキルを身につける。

化学・生物学・物理学

薬学の専門知識の土台をつくるため、基礎を固める。

有機化学・無機化学

化学物質を理解するために、化合物の構造、性質等について学ぶ。

物理化学

物質の物理的性質を理解するために、原子・分子の構造、熱力学、反応速度論等の基本的事項を学ぶ。

分析化学

化学物質の分析法の原理や応用について学ぶ。

生化学

生命現象を細胞レベル、分子レベルで理解するため、細胞の成り立ち、構造、機能について学ぶ。

2年次
薬学の基礎をさらに強化し、
実習を通して理解を深める。

薬学と社会

医療と薬学の歴史を認識するとともに、国民の健康管理、医療安全、薬害防止における役割を理解し、薬剤師としての使命感を身につける。

生体分子学

医薬品の生体内での作用を化学的に理解できるように、生体分子の構造と性質・機能との関わり、生体分子と医薬品の相互作用について学ぶ。

機能形態学

人体の成り立ちを理解するため、人体の構造、機能、調節に関する基本的事項を学ぶ。

薬理・薬物治療学

医薬品の作用する課程を理解するとともに、疾病と薬物の作用に関する知識を学び、代表的な疾患とその症状、それらに対する治療方法や使用する薬物、 患者情報に応じた薬の選択をするための知識を学ぶ。

生薬学

代表的な生薬の基原、特色、臨床応用および天然生物活性物質の単離、構造、物性、作用について学ぶ。

微生物学

病原微生物に関する基本的な事項を学ぶ。

3年次
医療系科目を中心に、
確かな実践力を身につける。

高齢者の心理・行動

患者(特に高齢患者)と医療者のコンコーダンスなパートナーシップを形成するためにコミュニケーションの理論を学ぶ。

薬物動態学

薬物の体内動態を理解し、個々の患者の投与設計をするため、薬物の体内動態と解析について学ぶ。

栄養・食品衛生学

食生活が健康に与える影響を科学的に理解するため、栄養と食品機能、食品衛生、地球生態系や生活環境と健康との関わり等について学ぶ。

公衆衛生学

人々の健康増進、公衆衛生の向上に貢献するため、現代社会における疾病と予防、栄養と健康について学ぶ。

臨床検査学

身体の病的変化から疾病を推測できるように、代表的な症候、病態・臨床検査について学ぶ。

薬事関連法規

保健・医療・福祉に係る法規範制度・経済、及び地域における薬局と薬剤師の役割を理解し、義務及び法令を遵守する態度を学ぶ。

医療人としての意識、
学修意欲を早期から高める
アーリーエクスポージャープログラム。


病院見学 / 薬局見学 / 製薬企業見学 / 介護福祉施設訪問 / 介護福祉ボランティア / 不自由体験 / 救命救急 / AED体験 / 薬害講演会 / 薬事行政講演会 / 人体解剖学習


4年次
専門性をさらに高め、実務実習に
必要な知識・技能・態度を身につける。

実務実習に行うにあたり、
4年間の学修を担保にする
「薬学共用試験」

CBTComputer-Based Testing

コンピュータを用いた多肢選択形式の試験で、実務実習に必要な基礎知識を理解しているかが問われます。北陸大学では、「e-ラーニングシステム」を導入し自習できるほか、定期的な実力試験も実施しています。

OSCE(Objective Structured Clinical Examination)

薬剤師としての基本的な技能や態度を客観的に評価する試験で、病院や薬局等の臨床現場をシミュレートした内容です。試験内容には、「患者・来客者応対」「薬剤の調製」「調剤監査」「無菌操作の実践」「情報の提供」の5つの領域があります。

4〜5年次
病院・薬局での実務実習により、医療現場に必要な力を身につける。
卒業研究に取り組み、希望の分野で卒業研究テーマを追求し、科学的な根拠に基づく問題解決能力を修得する。

薬局実習(2.5カ月)

指導薬剤師のもと、医師の処方せんに基づいた調剤や患者への服薬指導を行います。在宅医療や介護等、地域におけるチーム医療への参画についても学びます。

病院実習(2.5カ月)

指導薬剤師のもと、調剤業務や病棟業務等に参加します。病棟ではベッドサイドでの服薬指導、医師や看護師、他の医療職が連携して行うチーム医療を学びます。

姉妹校 金沢医科大学

医学部・看護学部を持つ姉妹校との連携により、他の職種の役割や専門性、また自身の職業の専門性や責任を理解するために、異なる学部の学生同士が、同じ場所でともに学び、お互いから学びあいながら、お互いのことを学ぶ多職種連携教育(IPE:Interprofessional Education)プログラムを実施。

実習先医療機関(例)


石川県 
金沢医科大学病院 / 金沢大学附属病院 / 金沢医療センター / てまり薬局 / はなの木薬局 / あおぞら薬局 等

富山県 
富山大学附属病院 / 富山赤十字病院 / 富山労災病院 / 富山県立中央病院 / あすか薬局 / チューリップ薬局 等

福井県 
福井大学医学部附属病院 / 福井厚生病院 / 福井県済生会病院 / エンゼル調剤薬局 / 水仙薬局 等

6年次
基礎・専門・臨床を融合させ、卒業研究を完成させる。
卒業に向けて、知識・技能・態度の総合的な向上を図る。

卒業研究

研究室に所属して卒業研究に取り組み、問題発見・解決能力を身につけ、現象を客観的に捉える観察眼と論理的な思考力、新たな課題にチャレンジする創造的精神を養います。研究の過程では、法規範を遵守して取り組むことの大切さを学び、知識や技能を総合的に活用する力とともに、プレゼンテーションの方法と論文のまとめ方を学びます。

総合薬学演習

多様かつ複雑な医療現場において、薬剤師がチーム医療の一員として真に役割を果たすために必要な力を6年間の総まとめとして総合薬学演習で養います。

薬剤師国家試験

病院・薬局実習を行い、所定の単位を修得し卒業することで、薬剤師国家試験の受験資格が得られます。国家試験は2日間にわたって行われ、「物理・化学・生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」の7科目から345題が出題されます。

薬学教育
モデル・コアカリキュラム


  • 薬学に関わる著しい科学的進歩に伴い、科学を基盤として医療に貢献する薬剤師の職責に求められる薬学の知識や技能はより専門化・高度化しています。これに対し、新しい時代に対応できる資質と能力を備え、生涯にわたって常に研鑽し、社会に貢献する薬剤師を育成するため、卒業時までに身につけておくべき必須の能力(知識・技能・態度)の到達目標を提示したものが6年制薬学教育での薬学教育モデル・コアカリキュラムです。

  • この薬学教育モデル・コアカリキュラムは、全国の6年制薬学教育におけるガイドラインであり、北陸大学では、このモデル・コアカリキュラムに基づいて科目の履修時期や時間を教育研究上の目的に沿ってバランスよく配当し、さらに教育理念に基づいた本学独自のカリキュラムを組み合わせ、学生や社会のニーズに対応した薬学教育を展開しています。

薬剤師として求められる
基本的な資質


(薬学教育の総合的学修成果として、
6年卒業時に必要とされる資質)

豊かな人間性と医療人としての高い使命感を有し、生命の尊さを深く認識し、生涯にわたって薬の専門家としての責任を持ち、人の命と健康な生活を守ることを通して社会に貢献する。
1 薬剤師としての心構え、 2 患者・生活者本位の視点、 3 コミュニケーション能力、 4 チーム医療への参画、 5 基礎的な科学力、 6 薬物療法における実践的能力、 7 地域の保健・医療における実践的能力、 8 研究能力、 9 自己研鑽、 10 教育能力

アメリカ・中国研修


臨床薬学先進国アメリカに学ぶ臨床薬剤師像と日米医療事情の比較

臨床薬学先進国アメリカに学ぶ
臨床薬剤師像と日米医療事情の比較


臨床医薬の先進国アメリカの薬局や病院等での研修を通じ、日米医療事情を比較・検討します。

中国東洋医薬学導入教育プログラム

中国東洋医薬学導入教育プログラム


漢方の本場中国で、現地の薬局や病院等での研修を通じ、中国伝統医薬学の知識を身につけます。

学部長メッセージ


変わりゆく時代に、
変わらない使命を抱いて


薬学部長 教授
光本 泰秀

  • 薬学部の設立は1975年。45年超の歴史のなかで薬学教育は大きく様変わりし、薬剤師の活躍の場も広がりました。先進医療を実施する医療機関、地域の医療を支える薬局、セルフメディケーションを推進するドラッグストア、薬事・衛生行政をつかさどる行政機関、医薬品の研究・開発や製造・販売を担う製薬企業など、多種多様です。しかし、「人の命と健康を守る、医療の担い手としての薬剤師の養成をもって社会に貢献する」という本学部の教育理念と、学生の成長を後押しする姿勢は変わりません。これから本学部で学ぶ皆さんには、自身が思い描く理想の薬剤師像を胸に、6年間の充実した学生生活を送ってほしいと願っています。卒業時に学生が必ず口にする「北陸大学で学べて良かった」という言葉は、まさに成長の証。私たち教職員も、あらゆる場面において皆さんをサポートします。薬学キャンパスでお会いしましょう。

  • と、学生の成長を後押しする姿勢は変わりません。これから本学部で学ぶ皆さんには、自身が思い描く理想の薬剤師像を胸に、6年間の充実した学生生活を送ってほしいと願っています。卒業時に学生が必ず口にする「北陸大学で学べて良かった」という言葉は、まさに成長の証。私たち教職員も、あらゆる場面において皆さんをサポートします。薬学キャンパスでお会いしましょう。

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研究室紹介

各分野別研究室一覧


  • 薬学教育研究センター

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    岡本研究室

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