薬学部 薬学科

HOKURIKU UNIVERSITY

OB・OGインタビュー


チーム医療を
担う薬剤師を目指して
これからも学び続けます


中川 侑里菜
公立松任石川中央病院 薬剤室
2021年度卒業 / 石川県立金沢泉丘高等学校出身

臨床経過やそれに伴う薬物療法の流れをつかみやすいことから、病院薬剤師を目指しました。その中で、予防から在宅まで切れ目のない医療の提供を目指す企業団に魅力を感じ、松任石川中央病院を志望しました。入職してしばらくは調剤室で調剤や院内製剤調製などに従事し、現在は、腎高血圧内科および糖尿病内分泌内科の病棟を担当しています。チーム医療において、薬学的観点から助言したことがより安全で効果的な薬物療法の提供につながった時にやりがいを感じます。学生時代を振り返ると、アクティブラーニング型の授業を通して対話力が鍛えられ、目標に向けて計画的に学習することで、生涯学習の基礎固めができました。北陸大学で身につけた薬剤師に欠かせないこれらの力を活かして療養指導士や認定薬剤師の資格を取得してより専門性を高め、積極的に薬物療法に介入できるようになることが目標です。

薬学の知識と
コミュニケーション能力
大学で身につけた力が
役立っています


大海 仁嗣
一般社団法人ヘルスプランニング金沢菜の花薬局
2022年度卒業 / 石川県立金沢桜丘高等学校出身

患者様の生活背景にまで目を向け継続的に関わっていきたいと、地域に根ざした菜の花薬局の薬剤師になりました。薬をお渡しする際、会話から薬の飲み方に問題がないか、患者様に合った薬であるかなどを確認し、状況に応じてアドバイスや医師に疑義照会をします。また、在宅医療では、薬の管理が困難な患者様に薬を届け、服薬を継続できるようサポートしています。どちらの業務でも、患者様からの笑顔や「ありがとう」という言葉が一番のやりがいです。在学中は、一つの課題に対してグループで取り組む機会が多く、問題解決のためにはさまざまな人と関わることが重要であり、「人から教わる、人に教える」経験を通じて成長できることを知りました。これらは、他の医療関係者の方々や患者様と関わるうえでも同じであり、大学では薬学の知識とともに、薬剤師としての今につながる大切なことを学べたと感じています。

薬剤師に必要な
知識・経験・人間性を
しっかり学んだ
6年間でした


渋谷 成美
金沢大学附属病院
2021年度卒業 / 長野県豊科高等学校出身

薬剤師として段階的に成長できる制度に魅力を感じ、金沢大学附属病院の薬剤師になりました。初年度は腎臓内科、リウマチ・膠原病内科、眼科、消化器内科を経験し、2年目の現在はセントラル業務や手術部業務、病棟業務などに従事しています。私の学生時代を振り返ると、入学して数年間はいわゆる「普通」の学生だったと思います。しかし、研究室に配属になり、尊敬する先生のもとで学ぶようになってから、薬学の学びに対する意識が大きく変わりました。勉強面だけでなく、薬剤師としての人間性も学び、その学びを活かして実務実習に臨んだことで良い評価を得ることができ、その後の就職活動や国家試験にも自信を持って臨むことができました。臨床現場に基づく実践的な講義や半年間の実務実習を通して臨床的な知識も身につけることができたので、北陸大学で学んで良かったと実感しています。

大学で培った
コミュニケーション能力も
多様な人と関わる
薬剤師に必須の要素


梅木 能崇
瑠璃光薬局
2019年度卒業 / 石川県立工業高等学校出身

在宅医療などの地域に根ざした薬剤師業務に携わりたいと思い、瑠璃光薬局を志望しました。現在は主に高齢者向け住宅等での在宅業務や、がん患者様の緩和ケア支援の業務に携わっています。処方箋に基づく調剤業務をはじめ、患者様や施設職員、ご家族様からの相談業務、医師、介護士などの他職種との情報共有など、幅広く担当しています。勉強会や研修を通して新たに学ぶことも多くありますが、学んだことが役立った時、患者様や施設関係者から「ありがとう」と言われた時に仕事のやりがいを感じます。在学中は、勉強や研究活動を通して多様な価値観を持つ人と関わり、薬学の知識を蓄えるとともに「コミュニケーション能力」も身につけることができました。それは、多様な人と関わる薬剤師業務において大切な要素だったと実感しています。安全安心な医療を提供する薬剤師として、今後もさらに学び続け、経験を積みたいと思います。

薬や疾患の高度な
専門知識を身につけて
チーム医療に携わる
薬剤師を目指します


久保 和香菜
浅ノ川総合病院 薬剤部
2018年度卒業 / 石川県立小松高等学校出身

薬剤師としての専門性を高めたいと思い、病床数や診療科が多い浅ノ川総合病院を志望しました。最初は調剤室に配属され、処方箋をもとに薬の調剤、点滴や注射薬の調製を行っていました。抗がん剤などの薬剤もあるため、絶えず薬や疾患の勉強を続けています。現在は病棟業務にも携わり、患者さんの内服管理や服薬指導も担当しています。毎日病棟を回って、患者さんが回復する様子を確認し、患者さんの話をしっかり聞くことを心がけています。入院された時は喋ることもできなかった患者さんが薬を通して元気を取り戻し、笑顔で退院される姿を見届けることが私の喜びです。今後は、さらに知識と経験を積み、医師や看護師など、多職種と連携するチーム医療で高度な治療に関わることが目標です。一人ひとりの患者さんにやさしく寄り添い、最善の医療を提供する病院薬剤師を目指します。

地域のかかりつけ薬局として
頼られる薬剤師を目指しています


谷口 正晃
キリン堂 長坂薬局
2019年度卒業 / 金沢高等学校出身

地域薬局に対する理念や未病への取り組みに共感したキリン堂で、薬局長として薬剤師業務と薬局運営業務を担当しています。地域の方々が処方箋を持って薬を受け取りに来るだけでなく、さまざまな相談にも来てくださり、頼りにしていただけることにやりがいを感じています。私が北陸大学薬学部を選んだのは、国立大学並みの学費で学べる奨学金制度に魅力を感じたからです。在学中は薬学の授業や実習のほかにも中国研修や3大学研修に参加し、薬学を軸に海外の学生と交流を深めながら視野を広げる経験もできました。特に中国研修で現地の漢方薬局や漢方市場を見学したことは印象深い思い出です。卒業後の進路について悩んだ時には研究室の先生が親身に相談に乗ってくださり、自分の方向性が定まりました。卒業研究を通して培った「考える力」も今の仕事に役立っていると感じます。

6年間で修得した、
薬学を学び続ける力と
医療人としての意識。


髙畠 舞
総合メディカル株式会社
2020年度卒業 / 石川県立金沢泉丘高等学校

全国展開する調剤薬局の関西エリアで採用が決まり、奈良県に配属されました。地域に根差した薬局をめざしている職場で、人びとの健康な暮らしをサポートする薬剤師として成長していきたいと思っています。実は、薬学部に進学したての私には、理想とする薬剤師像の明確なビジョンがありませんでした。薬学自体の面白さに気づいたのも、3年次に受講する「薬理学」「薬物治療学」を通して、薬がどのように身体に作用するかを学んでからです。そんな私がいま、「こんな薬剤師になりたい」と思い浮かべる人は、実務実習先の薬局でお世話になった薬剤師の方々です。製剤や医療の知識だけでなく、地域の情報にも詳しく、気さくに健康相談に応じる姿に憧れました。併せて、医師や看護師などの医療に携わる専門職から仕事内容や心構えを聞いて学ぶ「医療人」という授業を通して、薬剤師として働く意志や意識が固まりました。国家試験に向けて毎日コツコツ勉強をがんばった経験も、これから長く学び続ける力となり、薬剤師としての仕事人生を支えてくれると思います。

学んだすべてを
公務員薬剤師として
県民のために。


森田 優隆
富山県職員
2020年度卒業 / 富山県立砺波高等学校

公務員薬剤師は、行政、食品衛生、研究職、公立病院勤務など、多彩な場面での役割が期待される仕事です。国家試験の合格をめざして6年間で修得した専門知識を余すことなく発揮したいという思いで志望しました。もともと、自分の頭で考え、工夫して知識を身につけていくことに面白さを感じる私にとって、薬学は挑みがいのある学問です。大学の講義や実習は少人数制で、わからない問題があると、先生は正解に至るプロセスをヒントとして示してくれるため、考える力が身につきます。そんな先生方とは距離感が近くて質問しやすく、学ぶ意識を高め合うことができる学生同士の関係とともに、勉強するモチベーションを支えてくれました。さらに、私のやる気を支えたのが特別奨励金制度です。成績優秀な学生が対象となるため、自分を鼓舞して学び続けることができました。また、週に一度、図書館で後輩の勉強をアシストするピア・サポートの活動に参加したことも、効果的な学び直しになりました。学修したすべてを、県民の健康に貢献する薬剤師として発揮していきたいです。

地域の人々の健康を支え、
信頼される薬剤師を目指して
知識と経験を高めていきます。


藤田 彩世子
たんぽぽ薬局 株式会社
2019年度卒業 / 富山東高等学校

子どもの頃から医療従事者になりたいという夢があり、薬剤師を志望しました。北陸大学に進学したのは、これまで数多くの薬剤師を輩出してきた実績と薬剤師免許の取得に向けた手厚いサポート体制に魅力を感じたからです。私の学生生活は、薬剤師国家試験合格を目指して勉学に明け暮れた6年間だったと思います。4年次までの学びから細菌や抗菌薬に興味が広がり、5年次からは感染症の研究室に所属。細菌に関するさまざまな実験と研究を通して、薬学の勉強をさらに発展させることができました。また、同じ目標を持つ仲間とともに切磋琢磨しながら学んだことで薬剤師になりたいという想いがさらに強くなったと思います。

5年次の薬局実習では、調剤、服薬指導、在宅医療、学校薬剤師などの業務を幅広く経験し、薬剤師が地域の人々の健康をサポートする存在であることを実感することができました。この実習を通して、私も地域の人々に信頼される薬剤師になりたいと思うようになり、薬局薬剤師を志望しました。たんぽぽ薬局は、総合病院の近くに展開することが多いため、さまざまな疾患の処方箋にふれて、薬の専門知識を深めることができ、在宅医療にも力を入れていることから、薬剤師として成長できる環境があります。薬のプロとして現場に立つことができた今は、地域の患者さんに寄り添う身近な薬剤師を目指して、知識と経験を高めていきたいと考えています。

感染制御や栄養に関する
高度な知識を備えた
専門薬剤師を
目指していきます。


髙多 瞭治
金沢医科大学病院 薬剤部
2018年度卒業 / 星稜高等学校

文系クラスで学んだ高校時代。薬剤師として働く両親の姿に憧れながらも、文系の自分には薬学部は受験できないと思って諦めていました。そんな時、北陸大学の説明会で「文系出身でも頑張り次第で薬剤師を目指すことができる」と知り、北陸大学薬学部に進学。高校時代から打ち込んできたサッカーを続けられる環境があることも北陸大学を志望した理由です。1年目は、理系出身の同級生に大きく遅れをとってスタートしたものの、先生の熱心な指導と手厚いサポートのもと徹底的に基礎科目を習得。サッカーにも本気で打ち込むために学生寮に入り、勉学と部活の両方に集中して取り組む毎日を過ごしました。

3年次になって薬学の授業が本格的に始まると、それまで学んできた基礎科目の知識がつながり、一気に勉強が楽しくなってきたのです。その頃から成績も上位になり、仲間と良い刺激を与え合いながら国家試験合格を目指し、首席で卒業することができました。病院薬剤師を志望したのは、5年次の病院実習で専門薬剤師が活躍する現場を見たことがきっかけでした。さまざまな疾患を抱える患者さんが集まる大学病院で薬剤師としての経験を積みながら、将来的には感染制御や栄養に関わる専門薬剤師を目指していきたいと考えています。さらに、もう一つ挑戦したいのが、東京オリンピックのスポーツファーマシストとして競技者を支えること。学生時代からの夢も追い続けていきます。

病院薬剤師として
高度な知識を身につけ、
将来は専門薬剤師を
目指す。


中村 沙綾
石川県立中央病院
2017年度卒業 / 石川県立金沢桜丘高等学校

高校時代に大きな怪我をして、薬に救われたことから薬剤師を目指しました。薬学部で学ぶうちに病院薬剤師の仕事に興味を持ち、つらい気持ちや痛みを抱えている患者さんに寄り添い、薬を介して少しでも患者さんの負担が軽くなる関わりができたらと思い、病院薬剤師になりました。石川県立中央病院は、県の医療の中枢を担う病院であり、その薬剤部では北陸大学薬学部出身の先輩が多数活躍されています。豊富な知識と経験を持つ先輩方のフォローをいただいて、薬剤師として調剤業務や外来処方の問い合わせに対応する毎日はとても充実しています。

私にとって北陸大学で学んだ6年間は、国家試験合格という共通の目標に向かって、大切な仲間たちと切磋琢磨して勉学に励んだ濃密な時間でした。新しい知識を身につけることは簡単なことではなかったですが、わからないことをそのままにせず、もう一度自分で考え、しっかり理解できるようになると新たな世界が広がり、その積み重ねの先に国家試験があったように思います。薬剤師となった今も学ぶべきことはたくさんあり、大学で学んだ知識は薬剤師になるための大切な基礎であったことがよくわかります。現場経験を積み、より高度な知識を身につけて、いずれは専門薬剤師になることがこれからの私の目標です。

地域の人々の健康を支え、
幅広い症状に
きめ細かく対応する
薬剤師でありたい。


中本 賢吾
グランファルマ株式会社 あおぞら薬局
2016年度卒業 / 石川県立金沢桜丘高等学校

高校時代に自分の進路に迷っていた時、父から資格が必要な仕事を勧められ、薬剤師を目指しました。卒業後は、あおぞら薬局に勤務し、調剤業務を通してさまざまな患者さんと関わっています。私にとって北陸大学は、学ぶことを好きにさせてくれる大学でした。薬学の勉強は学ぶべきことが多くて大変な部分もありますが、わかりやすく工夫された授業で、難しいことも楽しく学び、吸収することができました。仲間同士の団結力も強く、薬剤師になるという大きな目標に向かってみんなで学び合う環境もありました。国家試験は決して個人戦ではなく、みんなでお互いを高め合って臨む団体戦だったと思います。

大学で多くの知識を身につけたように感じていましたが、実際に薬剤師になって思うのは、大学での学びは薬剤師として働くための基礎に過ぎなかったということです。大学で学んだ基礎の上に、現場でさらなる知識を積み重ね、絶えず自分の知識を更新していく姿勢が不可欠であることを実感しています。あおぞら薬局は、地域医療から先端医療まで幅広く対応する薬局であり、患者さんから日々さまざまな質問をいただきます。あらゆるお問い合わせにしっかりと応えられるように、先輩薬剤師を見習い、成長し続ける薬剤師でありたいと思っています。

わが子にも
勧めた北陸大学。
その理由は手厚い
指導体制と地域の
卒業生ネットワーク。


橋本 昌子
株式会社スパーテル(てまりグループ)代表取締役社長
1982年度卒業 / 石川県立飯田高等学校

同じ薬剤師の道を志した娘が大学を選ぶ際には、私の母校である北陸大学を勧めました。その理由は、在学中に教授がとても熱心な指導をしてくださったこと、また卒業後も同じ大学卒の先輩・後輩ネットワークが非常に役立ったという私自身の経験があったからです。その娘も、すでに北陸大学を卒業して薬剤師となることができ、今は保健所に勤務しています。「北陸大学で学んでよかった」というのは、親子共通の想いです。私自身は大学を卒業後、病院薬剤師、石川県薬剤師会、外資系企業の管理薬剤師、薬局薬剤師として勤務し、薬剤師として幅広い仕事を経験したのち、平成20年に独立開業しました。

今後は、この国でますます重要となり、また薬剤師への期待が高まっている在宅医療や終末期医療、認知症ケアの分野を充実させていきたいと考えています。北陸という地域で事業を展開していくとき、また新しい分野に挑戦しようと考えたとき、北陸大学卒業生というファミリーのような存在がサポートしてくれるのは、とても心強いことだと思っています。