ウェルビーイング・リサーチチーム(コア研究:身体領域)の金澤佑治准教授が研究成果を国際学会(ISFMS2025)で発表し、Organizer's Choice Awardを受賞
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医療保健学部理学療法学科 / 2025.09.29 update

医療保健学部理学療法学科の金澤佑治准教授が、国際学会ISFMS2025において研究成果を発表し、Organizer’s Choice Awardを受賞しました。金澤准教授が研究代表者を務めるコア研究(身体領域)では、「サルコペニアの病態解明とその予防・改善の戦略構築」をテーマに研究を進めており、本発表もその一環として行われました。
本研究のタイトルは、「Effect of Skeletal Muscle Stretching on Factors Affecting Collagen Cross-linking」です。
若いマウスの骨格筋を対象に2種類のストレッチングを行い、その効果を形態学的かつ分子生物学的に解析しました。その結果、10分間伸ばし続けるようなストレッチングでは筋内にコラーゲンが蓄積する可能性が明らかとなりました。一方、短く間欠的に繰り返すストレッチングではその心配がやや少ないことがわかりました。
さらに、どちらの方法でも、コラーゲンを強くする酵素(リシルオキシターゼ)の数が増加することも明らかになりました。つまり、ストレッチングのやり方次第で筋肉の健康やしなやかさが変わる可能性があります。今後は、さらにストレッチングの実施期間を延長し、縦断的に効果を検証し、さらに老年マウスの骨格筋を対象に実験を行う予定です。
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