データドリブンLab 学生が「クマ共生ハッカソン」で提言
データサイエンス / 2025.09.30 update

9月27日、石川県地場産業振興センターで開催された「クマ×共生 ハッカソン(成果発表会)」において、データドリブンLabの竹原暖斗さん(経済経営学部経済学科1年次生)、萩原ほのかさん(同学部マネジメント学科1年次生)、溝口依希子さん(同2年次生)の学生チームが、「目撃情報だけでは不十分? 見過ごされがちな『人間のクマに関する知識データ』の必要性」をテーマに発表を行いました。
このハッカソンは、石川県共助のビジネスモデル検討協議会(IUDC)と金沢市金沢シビックテック推進協議会が主催し、住民や専門家など多様な立場の人々が協力して、公開データをもとに「安全を守るためにできること」や「野生動物と共に生きるための仕組み」を提案する取り組みです。
学生たちは、従来注目されがちなクマの目撃情報といったクマ側のデータだけでなく、地域住民がクマに関してどの程度の知識を持っているかという「人間のクマに関する知識データ」の重要性を強調しました。
シミュレーションデータを用いた分析により、「クマの目撃情報は多いが住民の知識が不足している地域」では人間とクマの共生が困難である一方、「目撃情報が多く、かつ住民の知識レベルが高い地域」では共生の実現が可能であることを明らかにしました。そのため、共生実現には「目撃情報が多く、住民のクマに関する知識が不足している地域」への集中的なアプローチが必要だと提言。現在不足している知識データの収集方法として、クイズやテスト形式の調査ツールの作成・配布を提案し、「地域ぐるみでクマとの共生を実現しませんか」と呼びかけました。
【お問合せ先】
北陸大学
和嶋 雄一郎
学長補佐(新学部設置・IR担当)/国際コミュニケーション学部教授
E-mail: y-wajima@hokuriku-u.ac.jp