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学生によるリアルビジネス提言:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社との産学連携プロジェクトを実施


経済経営学部経済学科 / 2025.07.17 update

7月14日、本学経済経営学部・曽我ゼミナールにおいて、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の坂井様をお招きし、産学連携活動を実施いたしました。

 

前半では、資産運用に関するご講義とともに、今年4月に行われた前回講義(*)における資産運用シミュレーションの運用結果についてのレビューが行われました。後半では、同じく4月に同社より提示されたプロジェクトワークの課題に対する、学生による提案発表会を実施しました。

 

本プロジェクトは、実社会における企業課題に対して、学生が主体的に検討・分析し、ソリューションを提案することを目的とした、産学連携型の学習プログラムです。学生のキャリア形成や、実践的なビジネススキルの養成を目的として実施されました。

 

今回、同社より提示された課題は以下の2点です。

1.金融リテラシー検定(※)の知名度向上に向けた施策の提案

2.「プロミス」に対するサービス・事業改善に関する提案

 

提案発表会では、学生たちが複数のグループに分かれ、それぞれの観点から実効性の高い提案を行いました。

 

「金融リテラシー検定」の認知度向上については、大学生ならではの視点を活かし、SNSを活用した情報発信や、学内イベントの開催を通じて認知度を高めるアイデアなどが示されました。

また、「プロミス」に関する提案としては、若年層を対象とした小口融資サービスの導入に加え、金融リテラシーに応じた柔軟な審査基準を取り入れることで、より多様な顧客層へのアクセシビリティ向上を図るといったソリューションも提案されました。

 

坂井様からは、「SNSで情報発信を行う場合には、具体的にどの媒体を活用し、どのようなインフルエンサーを起用するかといった詳細な検討があると、さらに実効性が高まる」との助言をいただくとともに、「実務の視点からは思いつかない、若者ならではの柔軟な発想を取り入れた、非常に価値ある提言であった」との、大変有意義なフィードバックを頂戴いたしました。

このような産学連携の取り組みを通じて、学生たちは金融業界の現状に対する理解を深めるとともに、グループワークによる多様な意見交換を通じた課題解決型コンサルティングワークを経験しました。さらに、実際のビジネス現場で活躍する企業担当者の前で発表を行うという実践的な場を通じて、コミュニケーション力、課題分析力、提案力など、社会人基礎力の涵養にもつながる大変貴重な機会となりました。

 

本学では今後も、企業との協働による実践的な教育プログラムを推進し、学生の主体性と実行力を育成してまいります。

 

※「金融リテラシー検定」は、一般社団法人金融財政事情研究会が推進する検定制度であり、個人の金融リテラシー(金融に関する基礎知識や判断力)の向上を目的としたものです。借入やクレジット、家計管理など、日常生活に関わる金融知識の習得を支援し、特に若年層が健全な経済観念を身につけることを目指しています。

 

*4月の講義の内容の一部は、以下のリンク先でもご覧いただけます:
北陸大学トピックス|SMBCコンシューマーファイナンスとの連携

 

 

【この記事のお問い合わせ先】

北陸大学 — 21世紀を生き抜くチカラ。—

経済経営学部 経済学科 教授

曽我 晃久 / Prof. Teruhisa Soga

〒920-1180 石川県金沢市太陽が丘1-1

Email: t-soga@hokuriku-u.ac.jp

 

[関連リンク]

教員紹介:経済経営学部経済学科 教授 曽我 晃久

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