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経済経営学部 曽我ゼミが金沢ゴーゴーカレースタジアムの戦略提言発表会を実施 - ハンズオン型教育を通じて学びを深化 -


経済経営学部経済学科 / 2025.07.15 update

経済経営学部・曽我研究室では、2024年6月に実施した金沢ゴーゴーカレースタジアムのフィールド・ワークを踏まえ、7月7日にゼミ学生による戦略提言発表会を開催しました。

本発表会では、視察で得た知見や事後の調査・分析をもとに、学生が複数のグループに分かれ、スタジアムの今後の運営戦略に対する提案を行いました。発表の内容は、限られた予算内での収益性向上策、地域とのさらなる連携施策、スタジアムのブランド力を高めるマーケティング戦略など、多岐にわたるものであり、それぞれのグループが独自の視点と創意工夫を凝らして構成しました。

コンペ形式のプレゼンテーションであったこともあり、各グループが真剣に議論を重ねた成果として、創意工夫に富んだソリューションが発表されました。

この取り組みは、単なる施設見学にとどまらず、現場での体験を出発点に、学生自身が問題発見・課題分析・解決策提案に取り組む「ハンズオン型」の教育実践の一環として行われたものです。学生たちは、スタジアムの建設や運営に関するファイナンス的視点、ネーミングライツやクラウドファンディングを活用した資金調達の仕組みなどを学ぶと同時に、経営戦略を実社会に結び付けて考察する貴重な機会を得ました。

曽我研究室では今後も、地域社会との連携を活かしたフィールド・ワークや課題解決型学習を継続的に実施し、学生の主体的な学びと成長を支援してまいります。

 

※内容の一部は、以下のリンク先でもご覧いただけます:

経済経営学部 曽我研究室が金沢ゴーゴーカレースタジアムを視察 運営手法などにつき意見交換(地域連携活動)|TOPICS|北陸大学

 

(下記の文章は、今回のフィールド・ワークに関して、ゼミ生が作成しました。)

〈第1グループ〉

スタジアム見学で学んだことは、ブランディング戦略の徹底・地域活性化への貢献である。まずブランディング戦略の徹底は、スタジアムの設備、売店、グッズなど、あらゆる場所にゴーゴーカレーの要素が散りばめられており、それが一貫したブランドイメージを構築していた。来場者は試合観戦だけでなく、ゴーゴーカレーのブランド体験全体を楽しめるようになっていると学んだ。次に地域活性化への貢献では、地元のプロスポーツチームと地域企業が強力なパートナーシップを組むことで、地域経済の活性化に大きく貢献できると認識した。スタジアムは、試合開催時だけでなく、イベントスペースとしても活用されており、地域住民の交流の場にもなっていた。

今後、スタジアムが地域にさらに貢献していくために、どのような取り組みを計画しているのか、長期的なビジョンについて調査してみたい。

 

〈第2グループ〉

ゴーゴーカレースタジアムは単なるスポーツ施設ではなく、企業・行政・地域住民をつなぐ重要な拠点として機能しています。その成功事例は他都市のスポーツ施設運営にも大いに参考になります。教授指導のもとでの今回の集団視察は、貴重な実践経験を得られるとともに、ゼミメンバー間の交流と協力を深める機会にもなりました。視察前にいただいたゴーゴーカレーの美味しさも、私たちの視察旅行を良い形でスタートさせてくれました。今後は命名権スポンサーシップの経済効果やスポーツ施設の持続可能な運営などについて、さらに研究を進めていきたいと思います。

 

〈第3グループ〉

スタジアムは多くの人がスポーツを楽しめるよう建設されており、座席の高さや休憩スペースを設けるなどの工夫がされていた。また規模の大きな試合にも対応できるよう、最新技術を取り入れるための設備も整っていた。そのため選手にも観客にも配慮した構造になっていると知った。経営面では、金沢市からの経営費を無駄にしないようクラウドファンディングを活用するなどの工夫がされていた。

今回のスタジアム見学を通じて、ゴーゴーカレースタジアムにはどのような工夫がなされているのかを知ることができた。また、設備などの環境についても驚きが多かった。楽しく理解を深められて非常に良い機会だったと感じた。

 

〈第4グループ〉

ゴーゴーカレースタジアムを訪れ、観戦環境の快適さと地域に根差した設計思想に深い感銘を受けた。ピッチとの距離が近く、選手の息遣いまで感じられる臨場感は他にない魅力である。見学を通じて、スタジアムが防災備蓄倉庫を備えた災害時の拠点としての役割も果たしていることを知り、単なる娯楽施設ではない多機能性に気づかされた。また、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングにより市民とともに作られている点も印象深い。今後は、運営の収支構造や利用者の満足度など、スタジアムの持続可能性についてさらに調べてみたいと感じた。

 

【この記事のお問い合わせ先】

北陸大学 — 21世紀を生き抜くチカラ。—

経済経営学部 経済学科 教授

曽我 晃久 / Prof. Teruhisa Soga

〒920-1180 石川県金沢市太陽が丘1-1

Email: t-soga@hokuriku-u.ac.jp

 

[関連リンク]

教員紹介:経済経営学部経済学科 教授 曽我 晃久

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