ウェルビーイング・リサーチチーム(コア研究:社会領域)の西村卓朗助教らの研究成果が「Healthcare」に掲載
医療保健学部理学療法学科 / 2025.05.19 update
医療保健学部の宮地涼講師が研究代表者を務めるコア研究(社会領域)では、これまで「地域在住高齢者および就労者における生活習慣に基づく介入の運動器障害および社会参加への効果検証」に関する研究に取り組んできました。
このたび、研究分担者である医療保健学部の西村卓朗助教らの研究成果が、「Healthcare」に掲載されました。
本研究は、長時間座位の姿勢をとることが多い職業従事者(Sedentary Occupation Workers:SOW)に多く見られる非特異的腰痛(Non-Specific Low Back Pain:NSLBP)に着目しました。SOWは業務中に身体活動量が少なく、腰部や股関節周辺の筋力や柔軟性、感覚運動機能の低下がみられることがあります。本研究では、これらの身体機能が、腰椎から骨盤にかけての動きの協調性である「腰椎骨盤リズム(Lumbopelvic Rhythm:LPR)」にどのような影響を与えているかを調査しました。具体的には、股関節の可動域や筋力、腰部固有感覚を測定し、それらとLPRとの関係性を分析しました。 これにより、SOWにおける腰痛のリスク因子を明らかにし、今後の予防や改善のための基礎資料として活用することが期待されます。
[発表雑誌]
雑誌名:「Healthcare」(オンライン版掲載日:2025年5月15日)
論文タイトル:Differences in Lumbar–Pelvic Rhythm Between Sedentary Office Workers with and Without Low Back Pain: A Cross-Sectional Study
著者:Takaaki Nishimura,Masayasu Tanaka,Natsuko Morikoshi,Tamaki Yoshizawa,Ryo Miyachi
掲載論文はこちらをご確認ください。
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