経済経営学部 坂口雄介助教が「健康長寿×交通安全講座in石川」をスタート
経済経営学部経済学科 / 2025.09.18 update

経済経営学部の坂口雄介助教は、地域の高齢者を対象に、日常の生活活動の改善によるフレイル予防と交通事故防止を目的とした2か月間の講座を開始しました。
9月13日(土)の第1回では、参加者の身体・認知機能の測定を行い、今後の効果検証に向けた基礎データを収集しました。
地域創生に取り組むサークル「北陸大学SIGHT」の学生もスタッフとして参加し、受付や測定のサポートを行いました。
今後、本講座は隔週で開催し、健康・交通安全に関する講話や軽体操を取り入れながら、身体・認知機能の維持・向上と、安全運転を実現するために必要な知識・能力の習得を目指します。
また、2か月間の生活改善プログラムを実施し、その前後で身体・認知機能への効果を検証します。
この取り組みは石川健康生きがいづくりアドバイザー協議会、日産自動車株式会社、北陸大学ウェルビーイングリサーチチームの協力のもと、産学官連携で展開しています。
【活動の背景、目的、意義】
加齢に伴い、筋肉量は20代と比べて約30%減少し、歩行速度は約15%低下すると言われています。また、75歳を迎えると認知症リスクが65歳の約4倍に増加します。こうした身体・認知機能の低下は日常生活だけでなく車の運転にも影響し、高齢ドライバーによる交通事故という社会問題にもつながります。
それらの機能を維持・向上するためにはウォーキングやランニングなどの運動実践が有効ですが、運動を始めたり継続したりするには様々なハードルがあります。そこで本研究では、掃除や洗濯、洗い物などの日常生活での身体活動に着目し、特別な運動ではなく、普段の生活にちょっとしたひと工夫を取り入れることで、身体・認知機能が維持・向上するかを検証します。本研究の成果はフレイル予防と交通事故防止に貢献します。
【お問い合わせ先】
北陸大学SIGHT顧問
坂口 雄介(経済経営学部 経済学科 助教)
Tel:076-229-1161