経済経営学部田尻ゼミ、ユースセンターの調査研究で奨励賞を受賞
経済経営学部経済学科 / 2025.02.27 update

経済経営学部マネジメント学科の田尻慎太郎教授のゼミナールが、2024年度公益社団法人大学コンソーシアム石川の2024年度「地域課題研究ゼミナール支援事業」において、石川県の中高生が求めるユースセンターの条件と立地に関する調査研究を実施し、その成果が評価され奨励賞を受賞しました。
ゼミ生たちは、一般社団法人YOUTH PACE(ユースペース、旧・第3職員室)と連携し、金沢市内の「ユースセンター金沢ジュウバコ」と「ユースのリビング」を対象にフィールドワークを実施。加えて、金沢駅前での中高生143名へのアンケート調査を通じて、ユースセンターの認知度や利用ニーズを定量的に分析しました。
調査の結果、95%の中高生がユースセンターを「知らない」と回答する一方で、利用者の約87%がスタッフや設備に満足していることが判明。新規利用者獲得の鍵として、①学校周辺への設置、②会話可能な勉強スペースの確保、③目的別に使い分けられる複数の部屋の設置、という3つの条件を導き出しました。
2月22日に金沢市文化ホールで開催された成果報告会「アクティブフォーラム」では、これらの調査結果に基づき、金沢南エリアの公民館を活用した新たなユースセンター設置の提案を行いました。この提案は、勉学に力を入れている学校が多い地域性と、既存の利用者の利便性を考慮したものとなっています。
田尻教授は「4年生は就職活動などで忙しい中、ほぼ自主的に調査を進めてくれました。当初の予想以上に緻密な分析と実現可能な提案ができていて驚いています。学生たちが若者の居場所づくりという課題に真摯に向き合い、実践的な解決策を導き出せたことは、大きな成長につながったと感じています」とコメントしています。
【お問合せ先】
北陸大学
田尻慎太郎(たじり しんたろう)
学長補佐(情報・IR担当)/経済経営学部教授/北陸大学データサイエンス・AI教育プログラムコーディネーター
〒920-1154 石川県金沢市太陽が丘1−1
TEL:076-229-1161(代表)
E-mail:s-tajiri@hokuriku-u.ac.jp