国際コミュニケーション学部 福江充教授が「立山地獄谷のあだ討ち 十返舎一九『越中楯山幽霊邑讐討』を読む」を出版
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研究活動 / 2025.01.10 update
このたび、国際コミュニケーション学部 福江充教授の著書「立山地獄谷のあだ討ち 十返舎一九『越中楯山幽霊邑讐討』を読む』が、2024年12月27日に法藏館より出版されました。
福江教授はこれまで、近世・近代の日本史や日本宗教民俗学を専門とし、特に立山信仰を中心に研究を進めてきました。本書では、江戸時代後期の人気作家・十返舎一九が越中国立山を題材に執筆した知られざる著作『越中楯山幽霊邑讐討』を取り上げています。この作品に関する研究として、これまでに2本の紀要も発表しており、本書はその集大成となります。
『越中楯山幽霊邑讐討』は、若い男女の恋愛や駆け落ち、中年男性によるストーカー殺人、さらには立山幽霊村の伝説等、江戸時代に流行した仇討ち小説の要素を盛り込み、大衆娯楽小説として仕上げられた作品です。本書では、作品の意訳や翻刻、影印に加え、福江教授による解説も収録されています。
日本文学や立山信仰、江戸時代の文化に興味をお持ちの方にとって、大変興味深い一冊です。ぜひ書店でお手に取ってご覧ください。
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