富山県立入善高校で特別授業「Tableauで富山県観光データを可視化しよう」を実施 ―高校・大学・企業の三者連携による新しいデータサイエンス教育の実践―
データサイエンス / 2025.01.07 update

12月10日(火)、11日(水)の2日間、経済経営学部の田尻慎太郎教授(学長補佐)が富山県立入善高校において、2年生約160名を対象としたTableauを用いたデータサイエンスの特別授業を実施しました。本授業には、学生アシスタントとして経済経営学部4年次生で地元富山県出身でTableau Academic Ambassadorの河上太陽君と江川遙菜さんも参加し、高校生の学習をサポートしました。
初日は「Tableauで富山県観光データを可視化しよう」と題し、公益社団法人とやま観光推進機構から提供いただいた「富山観光ウェブアンケート」のデータを活用し、Tableauの基本操作を学ぶハンズオン形式の授業を4クラスで展開しました。生徒たちは、データの読み込みから可視化まで、実践的なデータ分析の基礎を体験。初めて触れるツールながら、観光客の居住地や年齢層、満足度など、身近な地域のデータを分析することで、積極的な学びの姿勢が見られました。
2日目は地元企業のYKKビジネスサポート株式会社のデジタル業務推進室の方々と連携し、サンプルのビジネスデータを用いた分析演習を実施。視聴覚室に会場を移し、分析ダッシュボードを操作しながら、データから意味のある情報を読み取る実践的な学習に取り組みました。生徒たちは企業の現場で活用されているデータ分析手法に触れることで、データサイエンスの実務における重要性を実感していました。
参加した生徒たちからは、「データをグラフにして視覚化することで、数字だけでは分からなかった傾向が見えてきて面白かった」「自分の住んでいる地域の観光データを分析できて新鮮だった」「企業の方の話を聞いて、データ分析が実際の仕事でどのように使われているのかよく分かった」といった声が寄せられました。また、「最初は難しそうだと思ったけれど、操作しているうちに楽しくなってきた」「もっといろいろなデータを分析してみたい」という感想もあり、データ分析への興味を深める機会となりました。
本取り組みは、高校・企業・大学の三者が連携してTableauを学ぶ国内初の試みとなり、データサイエンス教育における新しい連携モデルとして、大きな注目を集めています。
なお、本授業はSalesforce社のアカデミックプログラムの支援を受け、専用のクラウド環境を利用して実施。生徒一人一人がリアルタイムでデータ分析を体験できる環境を整備しました。
本学では今後も、産学連携による実践的なデータサイエンス教育を推進し、次世代のデータ活用人材の育成に取り組んでまいります。また、こうした教育実践を通じて、地域の教育機関との連携をさらに深めていく予定です。
(関連URL)
地域と共に | YKKビジネスサポート株式会社公式サイト
https://ykkbsi.co.jp/company/#chiiki