本学の医用質量分析技術が活用されました:医療保健学部・周尾卓也准教授が参加する研究グループの論文が「Journal of Clinical Sleep Medicine」に掲載・プレスリリース
研究活動 / 2022.09.08 update
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科、北陸大学医療保健学部、並びに筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の研究グループは、妊婦に多いレストレスレッグス症候群(RLS)とビタミンD欠乏状態の関連、さらにRLS発症と関連する血液中のビタミンD濃度を初めて明らかにしました。
本研究の成果は「Journal of Clinical Sleep Medicine」8月24日オンライン版に掲載されました。
◆論文情報
・論文タイトル:Determination of optimal 25-hydroxyvitamin D cut-off values for the evaluation of restless legs syndrome among pregnant women.
・DOI番号:https://doi.org/10.5664/jcsm.10270
◆プレスリリース
リリース文書はこちら。
研究内容の詳細は、以下よりご覧ください。
「妊婦のレストレスレッグス症候群の評価に最適な25-(OH)Dのカットオフ値の決定」(長崎大学HPより)
◆用語解説
レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome:RLS)
RLSは下肢を中心とする動かしたい衝動感があり、通常、むずむずする異常感覚を伴う睡眠・覚醒障害の一つです。夜間に眠ろうとすると出現するため、しばしば、なかなか眠ることができず、一旦眠りについても目が覚めて、しばらく眠ることができない不眠を伴います。症状より「むずむず脚症候群」とも呼ばれています。小児から高齢者まですべての年代で認められます。治療可能な疾患であるものの、症状は動いている間やマッサージをしていると一時的にでも軽くなるため、また、ほとんど症状のない日が続くこともあり、放置されていることもあります。