学長挨拶
令和6年元日の能登半島地震による発災で、多くの人々が厳しい日々を過ごしています。先の見えにくい時代です。いまこそ北陸の地で学ぶ学生諸君こそが、自然や社会を瑞々しく感じ取り、生命の尊さを粘り強く考え、真理を追究するためにたくましく行動するときです。
北陸大学は、昭和・平成・令和と共に、成長を続けてきました。本年度、本学は4学部7学科の総合大学となります。創設者林屋亀次郎先生は、北陸の地に私学の総合大学を創設したいという強い願いがありました。総合大学とは、人文科学・社会科学・自然科学・医学に関する大規模かつ広範囲な学問領域を教育・研究する大学を呼びます。進化論で有名な英国の学者・ダーウインは、ケンブリッジ大学で生物学と宗教学のどちらを学ぶか悩んだ末に、宗教学を専攻したそうです。総合大学で学際的に、多様な仲間と共に学ばなければ、後世に影響を与えた進化論は生まれなかったでしょう。学生諸君が、人々へ感謝しながら、本学の豊かな学習環境で「21世紀を生き抜くチカラ」を身につけ、社会に貢献する人となることを期待しています。
学長 東風(こち) 安生(やすお)