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国際コミュニケーション学部 福江充教授が「能登と越中の土徳」を共著で出版


研究活動 / 2025.06.25 update

国際コミュニケーション学部の福江充教授は、2025年6月13日に桂書房より刊行された共著書「能登と越中の土徳」に執筆者の一人として参加しています。

本書は、珠洲市在住で宗教民俗学の第一人者として知られる故・西山郷氏の発案により企画されたものです。西山氏は、生前、石川県能登地方と富山県南砺地方(旧・砺波地方)のあいだに見られる精神文化や信仰風土の共通性に注目し、「土徳」をキーワードに両地域の交流史を記録したいとの思いを抱いていました。その志を引き継ぐかたちで、本書の出版が実現しました。

「土徳」とは、日本民藝運動の創始者・柳宗悦によって生み出された言葉とされ、土地に根ざした信仰や精神性、暮らしの中で培われてきた精神風土や品性等を指します。本書では、南砺と能登に息づく土徳の姿を、研究者や住職等様々な視点から探っています。

福江教授は、「能登半島の立山信仰―芦峅寺相善坊の江戸時代後期の事例―」と題する章を執筆しました。江戸時代後期における立山信仰と、能登国の寺院で行われた「廻壇配礼(えだんはいれい)」と呼ばれる布教活動について、歴史資料に基づき考察しています。

地域に根ざした信仰文化の豊かさと、それを支えた人々の精神性を読み解く一冊になっています。ぜひ書店にてお手に取ってご覧ください。

 

書籍名:「能登と越中の土徳」

著:能越文化を語る会(太田浩史、尾田武雄、中井精一、福江充、竹部俊惠、経沢信弘)

出版社:株式会社桂書房

発売日:2025年6月13日

 

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教員紹介:国際コミュニケーション学部 教授 福江 充

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