馳浩石川県知事による特別講義を実施
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ニュース / 2025.06.27 update

6月23日、全学共通必修科目「北陸大学の学び」にて、馳浩石川県知事による特別講義が松雲記念講堂で行われました。
この特別講義は、石川県からの提案により実現したもので、能登半島地震からの復旧・復興や石川県の成長戦略について、学生が深く考えるきっかけをつくり、能登再訪など新たな行動へとつなげることを目的として開催されました。
前半では、馳知事が「能登半島地震・奥能登豪雨への対応及び石川県成長戦略について」と題し、地震と豪雨による被害状況、救助活動、県と市町の対応に加え、全国からの支援について講義が行われました。後半は、馳知事、東風北陸大学長、そして各学部および留学生の代表学生5名によるパネルディスカッション形式で、活発な質疑応答と意見交換が行われました。
学生からは「石川県に居住する外国人への災害支援体制の改善・強化策」に関する質問や、珠洲市出身の学生から「珠洲市に戻りたいと願う高齢者のための介護施設の再開やケアマネージャーの確保について、どのような対策を考えているか」といった具体的な質問が出され、馳知事からはそれぞれの質問に対し丁寧な回答がありました。
本講義は、「北陸大学の学び」全9回の締めくくりとして、学生が自らの専門を越えて地域社会の課題と向き合い、多様な立場の人々と対話を重ねる貴重な機会となりました。学部・学科、そして国籍の違いを超えて交わされた意見交換は、本講義で目指す「学際的かつ協働的な学び」の実践であり、これからの学びと行動への確かな一歩となることでしょう。