薬学臨床系薬理学分野
代替医療薬学・実験治療学研究室

HOKURIKU UNIVERSITY

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「プベルル酸」を原因とするには時期尚早(2024.4.2)

東京新聞・こちら特捜部で機能性表示食品についてコメントしています。

アベノミクスのツケなのかー紅こうじで注目「機能性表示食品」と「トクホ」の違いは?急拡大サプリ市場の落とし穴

【コメント抜粋】

◆「プベルル酸」を原因とするには時期尚早

今回、サプリメントの製造工程で、毒性のある物質が特定のロットに混入し、チェックをすり抜け販売された可能性がある。工程管理は適切だったのか。

創薬や新薬開発に携わったことがある北陸大の光本泰秀教授(神経薬理学)は「(管理の厳格な)医薬品の製造であれば、まず考えられない事態だ」と話す。一方で「機能性表示食品は届け出だけで済む半面、何かあればすべてメーカーの責任となる。安易な管理はできないはずだ」と首をひねる。
注目が集まる「プベルル酸」についても「情報が少なく、原因と特定するには時期尚早だ。特定のロットで健康被害が出ているのはなぜなのか。どこに原因があるのか。究明を急ぐべきだ」と訴える。