Topics 05
視野が広がる
価値観が変わる

Tanaka Yuki
アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校
Q.留学に行こうと思った
きっかけは?

将来は高校の英語教師を目指しており、その夢をかなえるために北陸大学に入りました。入学当初は留学を考えていませんでしたが、自分の学力の低さに悩み「今のままではダメだ。何か自分を変えられることをしないと!」と思い、留学することを決心しました。また、リスニングが一番苦手で、先生が分かり易く言っている英語でさえ聞き取れなかったのです。また、自分の言いたいことを具体的に表現することができず、留学先で表現方法を学び、ディスカッション能力も伸ばしたいと思いました。

Q.留学先を
決めた理由は?

アメリカを選んだ理由は、癖のない標準的な英語を学びたかったからです。北陸大学には留学先がたくさんあり、オーストラリアやニュージーランド、イギリスにマレーシアととても豊富です。しかし、それぞれの国にはその国特有の英語の発音や言語の違いが少なからずあります。それを勉強することも楽しいかもしれませんが、まず標準的な英語を学びたいと思いアメリカを選びました。

Q.日本での学習環境と
留学先との違いは?

日本の大学は、広い教室に入って先生の話していることをノートにまとめ、レポートを提出するだけの授業が多いと思います。最近はディスカッションを取り入れた授業も多いですが、毎回ではありません。日本では話す相手がほとんど日本人なので、つまずいた時には日本語で解決してしまうことも出てきてしまうのです。しかし、留学中はそんな甘えが利きません。話す人もみんな国籍の違う人ですし、日本語も通じません。しかも授業の度に必ず一度はディスカッションをするのです。これは日本と大きく違うところだと思います。

Q.日本では学べないと
思ったことは何ですか?

私が留学したカリフォルニア大学は色々な国から留学生を受け入れている大学でした。例えば、中国、韓国、サウジアラビア、そしてカザフスタンからも留学生が来ているので、それぞれの国の話を聞くことができます。そのような諸国の文化や生活、気候の違いなど、これは留学に来ているからこそ直接聞ける、学べることだと実感しました。

Q.留学で価値観が
変わったことは?

アメリカはLGBTに対する意識が高く、広告もかなりの頻度で見かけます。日本ではLGBTの人に偏見の目を向ける人も少なくありません。自分自身はそのような捉え方をしているつもりはありませんでしたが、100%そうでないかと言われるとYESとは言いきれませんでした。しかし、留学先で様々な人と出会う機会があり、自分の中で価値観が大きく変わっていったのです。それは、視野が広くなったというのが一番正しい言い方なのかもしれません。

留学前は簡単な英語も聞き取れず、恥ずかしい思いをする機会も多々あった自分ですが、留学中は毎日英語に触れそんな環境に身を置くことでネイティブな英語にも耳が慣れて、言っていることも大体理解できるようになりました。また、色々な国の人と意見交換することにより多様な考え方があることを理解し、視野がこれまでより大きく広がったように思います。