専門
- ①神経生理学
- 神経心理学
- 歯科口腔外科学
- 構音障害
主な担当科目
- 人体の構造と機能および疾病など
所属学会
- Society for Neurosicence
- 日本神経心理学会
- 日本口腔科学会
- 日本口腔外科学会
趣味
- ランニング
- サイクリング
私の考えていること
先々のことがわからなくて不安という相談を受けることが増えました.他方で,機械の学習能力はこれまでにない高まりを示し,局所の断片的事象(イベント)をかなり正確に予測しつつあることも事実です.こうした事実を前にしてなお,機械に人間の仕事が奪われると不安を煽る人もいます.ここで重要なことは①我々が用いる道具の進歩とともに 我々を取り巻く社会は確実に良くなったという歴史的事実②断片的事象を綜合できる機械を実現する見通しはない,この2点をもう一度再確認することではないでしょうか.そして,根拠のない悲観論が横行する最大の理由は後者の綜合の試みが不十分であるからではないか,と推察します.このようなわれわれをとりまく局面を考えてみると,国家資格を取得することはもちろんのことですが.それでよしとする時代は終わりを迎え,その資格のもとで,何をしようとするのかが問われる,つまり新たな綜合の段階へギアチェンジが必要ではないか,と考えているところです.
高校生へのメッセージ
医療技術は患者さんを対象としており,臨床を通じて得られた貴重な知識の集積により確立されています.そのような確かな知識を土台にして,若い時に身につけた確実な技能ほど,困難に際して頼りになるものはありません.そのような知識と技能を身につけながら,分野の境界を超え,新領域を探求することで新たな綜合が生じ,未踏の領域とあらたな展開がひらけてくる,そのような活動を通じて今後の社会が求める人材が育成されてくることをぜひ次世代の若い方々に伝えたいと思います.
おすすめの本
- 神谷美恵子,生きがいについて, みすず書房、1966年
- S.S.ウィルクス,初等統計解析,東京大学出版会,1949年
- ニューズホーム・リーチ,医科生化学,講談社サイエンティフィック,1986年