教員紹介

INTRODUCTION OF TEACHERS

佃 貴弘


佃 貴弘

専門

  • 憲法
  • 情報法

主な担当科目

  • 日本国憲法
  • 行政法
  • 日本語リテラシー
  • アカデミックライティング
  • リサーチプロジェクト

所属学会

  • 日本公法学会
  • 情報法制学会
  • 情報ネットワーク法学会
  • 政治思想学会
  • 日米法学会
  • 法と教育学会

趣味

  • ソフトボール

 大学生のときに、体育会でソフトボールをしていました。スポーツも学業も全国レベルに到達させなければならないという「二刀流」のつらさを肌で感じていました。経済経営学部で学習する「マネジメント力」は、こういうときに役に立ちます。うまくいかなくても、めげずに、怠けずに、こなしてください。

私の考えていること

 最近は、プライバシー・個人情報保護の問題について考えています。プライバシーの権利は、高等学校の公民科の授業で、幸福追求権(憲法13条後段)から導かれると当然のように語られていますが、元々は(憲法上の権利ではなくて)私法上の権利として議論されたものです。
 最近になって、SNSなどが普及して、誰もが多くの人に多くの情報を容易に送受信できるようになりました。また、それを利用するために、多くの人が自分の個人情報を事業者に同意して提供しています。このような時代に、昔ながらのプライバシーの権利では対応できないのではないかと考えています。
 そこで、対策として私が着目しているのは、信託という考え方です。事業者と本人の関係を医師と患者の関係のように捉えて、両者の関係が信頼を基に成立し、協力的に活動していくという発想で考えることを論じています。
 また、このような議論は、弁護士と依頼人の関係においても同様で、憲法上の価値を実現するために、なぜ既存の法制度では十分でないのかを論じるのに不可欠であるとも考えています。

高校生へのメッセージ

 「自律した人間」になってください。「自律した人間」は、「先生に言われて」しているのでも、「楽しいから」しているのでもありません。他人に言われなくても、自分で同じことができるのです。
 ビジネスやプロスポーツの世界で長く成功している人は、そのようなことができています。高校生のときから心がけてください。

おすすめの本

 これらは、大学での学び・法学入門・憲法・政治学の入門的テキストです。授業を受ける前の段階で読んでおくことをおすすめします。

  • 佐藤望編著『アカデミック・スキルズ 第3版』(慶應義塾大学出版会、2020)
  • 道垣内弘人『プレップ法学を学ぶ前に<第2版>』(弘文堂、2017)
  • 戸松秀典『プレップ憲法〔第4版〕』(弘文堂、2016)
  • 北山俊哉・久米郁男・真渕勝『はじめて出会う政治学 第3版』(有斐閣、2009)

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