専門
- 高等教育論
- AIと教育
主な担当科目
- なし
所属学会
- 日本高等教育学会
- 中部教育学会
- 大学教育学会
- 日本教育社会学会
趣味
- (漫画を含む)読書
私の考えていること
私が中学生の頃、いわゆる「ゆとり教育」と呼ばれる政策が実施され、学校の完全週5日制や「総合的な学習の時間」が始まりました。制度上は「ゆとり」を目指す政策でしたが、1点差で合否が決まる受験競争の現実に「ゆとり」は感じられませんでした。こうした制度と実態とのズレに対する疑問から教育学に興味を持つようになりました。
現在の関心は、社会における大学の役割の変化です。30年以上も続く大学改革が教育や研究に何をもたらし、社会にとってどのような意味をもつのかを、組織論の視点から考えています。
もう一つの関心は、生成AIをはじめとする新しい技術が教育に及ぼす影響です。生成AIの活用は、子ども一人ひとりに適した学習の促進や、教師の仕事負担軽減の期待がもたれている一方で、教育格差の拡大や先生のやりがいを奪うことなどの懸念もあります。新しい技術が教育にもたらす利点と課題の両面から、技術と教育とのより良い関係を考えています。
高校生へのメッセージ
大学に入ると、専門的な授業や留学、部活・サークル、アルバイト、旅行など、学ぶ機会の幅が一気に広がります。やりたいことには全力で挑戦してほしいですが、それが見つからなくても焦る必要はありません。自分の問いをじっくりと深められることが、大学という場所の魅力です。
おすすめの本
- 戸田山和久 『教養の書』 筑摩書房
- 渡邉雅子 『論理的思考とは何か』 岩波書店(岩波新書)
- ジョナサン・B・ロソス著 的場知之訳 『ネコはどうしてニャアと鳴くの?:すべてのネコ好きに贈る魅惑のモフモフ生物学』 化学同人