専門
- 微生物学
- ウイルス学
主な担当科目
- 微生物学
- 病原微生物学
- 生体防御学(免疫学)
- 生体防御学実習
所属学会
- 日本ウイルス学会
趣味
- PCや車などの修理
- 酒と文化の歴史調査、魚釣り
私の考えていること
感染症はヒトの病気の大部分を占めてきました。医学の歴史は感染症の歴史と言っても過言ではありません。細菌による感染症は抗生物質の発見と普及によって大いに改善されました。また、天然痘ウイルスはヒトにのみ感染するので、ワクチン接種によって根絶されました。当時は感染症がヒトの脅威ではなくなるのではと楽観した人も居たかもしれません。でも実際はどうでしょうか?
例えば狂犬病は日本国内では撲滅に成功しましたが、世界全体では年間5万人以上が亡くなる恐ろしい感染症です。人獣共通感染症はヒトへのワクチン接種だけでは根絶できないのです。その他にも、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)やエボラ出血熱などの新興感染症の出現や、結核やマラリアなど抑制に成功したようにみえたが再び流行した再興感染症の問題。 さらには、薬剤耐性菌の蔓延や、臓器移植などの高度医療に伴う日和見感染症、そしてバイオテロに対する備えなど課題は山積みの状態です。このようにヒトと感染症は終わることのない戦いの最中にいるのです。皆さんも感染症について一緒に考えませんか?
高校生へのメッセージ
皆さんは何が好きですか? 寝食を忘れて没頭したことがこれまでにも何かあったと思います。勉強, スポーツ, 趣味など何でも良いです。好きな物事なら一生懸命になれるはず。夢中になっている時はきっと輝いているはず。得意なことをどんどん伸ばしていけば自分に対する自信となり、もっと輝けるはずです。結果は後からついてきます。
おすすめの本
- ウィリアム・ハーディー・マクニール 『疫病と世界史』 佐々木昭夫訳、新潮社(文庫版 中央公論新社<中公文庫>)
- 明智憲三郎 『本能寺の変431年目の真実』 (文庫版) 文芸社