教員紹介

INTRODUCTION OF TEACHERS

杉森 公一


杉森 公一

専門

  • 計算量子化学
  • 理科教育
  • 大学教育開発

主な担当科目

  • 化学
  • 生物学
  • 統計学
  • 情報リテラシー
  • 基礎ゼミナール

所属学会

  • 日本化学会
  • 分子科学会
  • 電子情報通信学会
  • 大学教育学会
  • 日本リメディアル教育学会
  • 学習分析学会
  • 日本高等教育学会
  • Professional and Organizational Network in Higher Education (POD Network)

趣味

  • サックス演奏

私の考えていること

 大学生だった2000年前後、私は化学を学びながら、理科の教員を目指していました。その頃感じた未来は漠然としていて、大学のキャンパスで学び過ごす時間は濃く余るほどあったように感じたものです。20年後のいま、世界はさらに不透明になり、その変化に呼応するように、大学教育では「学び方を学ぶ」というようなメタ認知スキルをより重視するようになってきました。
 私が着任した高等教育推進センターは、日本の大学に生まれた最も新しく、若い教育学習センター(Center for Teaching and Learning)です。主に北米の大学で広がってきた教育学習センターは、さまざまな教育方法を検討し、効果的な授業設計を支援することを通じて、学生の成功を達成しようとする役割を担っています。本学の教育・研究・学習の過程のなかで教職員と学生の人格が触れ合うこと(学びの共同体の形成)を通して、このキャンパスの様々な空間と時間に、発見と探究の歓び・感動が生まれていくことを願っています。

高校生へのメッセージ

 朝永振一郎は、「科学の芽」(1974)という詩に、科学の在り方を表現しています。

 ふしぎだと思うこと
 これが科学の芽です

 よく観察してたしかめ
 そして考えること
 これが科学の茎です

 そうして最後になぞがとける
 これが科学の花です

 社会や自然に対峙して「ふしぎだと思うこと」「考えること」、そうして生まれた問いを受け止めてみなさんと一緒に考えていけるようにする、そうした大学での学習の価値を大切にしたいと考えています。

おすすめの本

  • 村上陽一郎「科学者とは何か」 朝日選書
  • Ken Bain, “What the Best College Students Do”, Harvard University Press (「世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?」 日本実業出版社)
  • Joseph E. Aoun, “Robot-Proof: Age of Artificial Intelligence”, MIT press (「ROBOT-PROOF:AI時代の大学教育」 森北出版)