専門
- 中国文学研究
主な担当科目
- 中国語
- 中国文学特講
- 中国の文化と社会
- ことばと文化
所属学会
- 日本中国学会
- 中国文化学会
- 漢文教育学会
- 中国近世語学会
- 中国語教育学会
趣味
- 中国の映画やドラマ
- 各国の書店めぐり
私の考えていること
文学研究は人間の学問です。社会や人間とは何か、どのようなものであるべきかを考え、表明し、対話し、深める。これは哲学や思想と呼ばれます。文学は人間が欲する物語や韻文や散文を創作し、表明する。流通し、伝播すれば、さらに別バージョンが生まれ、文学の可能性が広がり、追求される。そこからその文学にまつわる人間の感情や意識を見出します。ときには新しい表現を生み出そうとする強い意志に驚愕することもあります。文学を解剖するためには当時の社会のありようや思想のありようについて知らねばなりません。そもそも孤独な作業が世に残るためには、表明する場、残そうとする意志、形にして流通を可能にする印刷と出版、すなわち経済やネットワークについても知る必要があります。こうした文学の探求もまた長い目で見れば社会に寄与する学問でしょう。古典となった作品も当時は最新作であり、社会に生きる人間の強い意識の反映です。では「中国」の文学と私たちはどのような関係を結ぶのでしょうか。ここから先は授業という場でともに探求したいと思います。
高校生へのメッセージ
「中国語は身を助ける」、「中国語 発音良ければなかばよし」などといった先達のアドバイスを、私もみなさんに送りたいと思います。中国語を楽しくマスターしましょう。そして日本や中国の伝統文化や文学にも関心を持ってもらいたいと思います。
おすすめの本
- 安藤信廣 『中国文学の歴史』 東方書店2021年
- 溝口雄三・池田知久・小島毅 『中国思想史』 東京大学出版会2007年