教員紹介

INTRODUCTION OF TEACHERS

松本 和彦


松本 和彦

専門

  • 法哲学
  • 法思想史
  • 社会保障法
  • 労働法

主な担当科目

  • 法学入門
  • 労働法
  • 社会保障法
  • 哲学

所属学会

  • 日本法哲学会
  • 慶應法学会
  • 法文化学会
  • 日本労働法学会
  • 日本社会保障法学会

趣味

  • 映画鑑賞
  • 温泉
  • 海外旅行

私の考えていること

 私の専門分野は法哲学、法思想史を中心とした基礎法学です。それと同時に中央労働委員会の公益委員をされていた指導教授の勧めもあり、社会法、特に労働法と社会保障法といった法解釈学も研究してまいりました。つまり、前者は原理・原則といったきわめて抽象度の高い理論を考察し、また新たに構築することをその任務といたします。しかし常に現実との関わりの中で考察・構築は行われるべきものであり、現実の法律問題を取り扱う法解釈学との緊密な結びつきが必要とされます。現実の事例は多種多様であり、その原理・原則をそれらに適用すると妥当な解決が得られるのか、個々に検討することが重要です。また、社会の変革とともに今まで想定しなかったような問題も生じます。ですから、それに対応できる柔軟な思考と先を読む時代感覚も必要とされています。言い換えれば、理論と実践の相互補完性が不可欠なのです。私は、生の人間を冷静に観察してきました。他の学問分野もそうでしょうが、法律学、特に法哲学は、人間とはいかなる存在かという問題に強い関心を向けています。法は人間に特有の存在であり、人間に対する鋭い洞察力が必要だからです。人間の本性を踏まえたうえで、人間はいかにあるべきか、また法はいかにあるべきかを考察しなければなりません。

高校生へのメッセージ

 私たちは、「人間とは何か」という事実認識とともに、「人間はいかにあるべきか」という価値認識を基底としてあらゆる学問を探求しなければなりません。そのためにも、自分の専門領域だけに専念するのではなく、自然科学、人文・社会科学のあらゆる学問領域を教養(リベラル・アーツ)として幅広く学んでもらいたいと思います。

おすすめの本

  • イェーリング  『権利のための闘争』
  • マックス・ヴェーバー  『職業としての学問』
  • デカルト  『方法序説』
  • カント  『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』
  • ジョージ・オーウェル  『動物農場』、『1984』

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