専門
- 文化人類学
- 日本研究
主な担当科目
- 人間と文化
- 文化資源学
- 英語で学ぶ日本文化
所属学会
- 日本文化人類学会
- 北陸人類学研究会
趣味
- 音楽
- 映画
私の考えていること
ここ石川県は、様々な「伝統工芸」が名を馳せ、能楽や茶道といった「伝統文化」にも比較的親しみやすい環境にある地と言えるでしょう。ところが、私は金沢市で生まれ育ったにもかかわらず、学校での体験を除いて工芸や伝統文化に触れたことはなく、全てが縁遠いものでした。「日本人」なのに「日本文化」を知らないという事実は、20代半ばにワーキングホリデーで海外生活を送った際に、まるで負い目のようにのしかかりました。そして、もっと知りたい、もっと学びたいと進んだ大学院で出会ったのが文化人類学です。遠くの他者の中に身体ごと飛び込んで文化を体感し、理解しようとする学問ですが、私にとっては「日本文化」が近くて遠い他者になり得たのです。日本の伝統文化に親しむ人たちの調査をとおして人間の創造性と文化の持続に興味を持った今、およそ100年前に生まれた「民藝」という概念が私のあらたな研究対象となっています。
高校生へのメッセージ
将来自分が何をしたいのかを探すのはとても大変だと思います。でももし今、何か好きでたまらないものがあったら、その気持ちを大切にしてください。好きという気持ちの創造力は計り知れません。それとたまには大きな図書館へ行って、興味の持てそうな棚に並んだ本の背表紙を眺めてみてください。偶然目があった本が未来を開くかもしれません。
おすすめの本
- 松村圭一郎他 「文化人類学の思考法」
- テッサ・モーリス=スズキ 「日本を再発明する-時間、空間、ネーション」