薬学部災害時における薬剤師の活動と再建・復興に向けた課題
岡田守弘 准教授(2024/11/6掲載)
2024年8月22日「能登半島地震復興セミナー」(主催:公益社団法人大学コンソーシアム石川)講演
元旦に発生したM7.6の令和6年能登半島地震は地域社会に大きな衝撃を与えました。災害発生時には医療や薬剤の供給が乱れ、被災地の住民は医薬品にアクセスすることが困難となります。特に超急性期から亜急性期のフェーズにおいて災害派遣医療チームは重要な役割を担うことになり、このたび日本糖尿病協会と日本糖尿病学会が設置する災害医療チーム(DiaMAT)が初めて正式に稼働しました。
私は薬剤師として震災後からおよそ2か月間DiaMATに身を置き地域の健康と福祉を支えるために、行政や製薬会社、薬剤師会等の職能団体と協力しながら、被災地のニーズに応じた医薬品情報の提供、出荷調整医薬品に対するインフラ整備、医療救護に必要な医薬品・医療機器の調達と派遣支援を行いましたので紹介させていただきます。この動画が皆さまのさらなる防災意識を高める機会となれば幸いです。