金澤 佑治 准教授
- TEACHER’S KEYWORD -
Q.なぜ理学療法士を目指そうと思ったのですか?
この仕事なら自分らしくやっていける
高校時代に、両親から理学療法士という仕事を紹介されたことがきっかけでした。もともと医療や身体のことに興味があったので、この仕事なら自分らしくやっていけそうかな、と何となく感じました。
Q.大学時代はどんな生活を?
仲間と過ごした時間が不安を解消
三重県の鈴鹿医療科学大学に進学しました。地元が北海道のため大学の近くで一人暮らしをしていました。入学早々は、4年間でしっかりと理学療法士にならねば、という使命感や不安が強かったと思います。
同級生の多くが大学近隣で一人暮らしをしていたので、友人らと一緒に勉強したり、鍋を囲んだりと、長い時間を共に過ごしました。仲間と共に過ごすことで、入学時の不安感もあっという間に薄まり、楽しく充実して生活することができました。
Q.大学教員を目指した理由は?
教育・研究に尽力している姿を見て
理学療法士の養成課程では1〜2年生で解剖学や生理学で身体の構造や機能を学びます。難しい内容も多々ありましたが、理解が深まる過程を楽しいと感じました。それに加えて、先生との交流を通して、大学教員はそれぞれの専門分野で教育・研究に尽力していることを知りました。これらの経験を経て、身体の構造や機能について探究するような専門分野に進んでみたいと考え、大学院への進学や大学教員を目指すようになりました。
Q.研究テーマを教えてください。
骨格筋の老化と回復メカニズム
テーマは骨格筋の老化です。怪我や寝たきりによって高齢者の骨格筋が障害された際に、どうやったらスムーズに回復できるのかということを遺伝子や細胞レベルで研究をしています。
Q.今後、取り組んでいきたい研究テーマはありますか?
高齢者の肥満が骨格筋に及ぼす悪影響
高齢者になってからの肥満が、どれだけ骨格筋に悪影響を及ぼすのか、について調べ始めています。将来的には、老年期の肥満を予防・改善できる生活習慣を明らかにしていきたいと考えています。
Q.学生に教える上で心がけていることはありますか?
学生がアウトプットする時間を
丁寧に説明すること。そしてアウトプットとフィードバックの機会を設けることです。
私が主に担当する初年次の科目では、初めて学ぶ言葉や考え方に多く触れます。これを単に活字の暗記とせずに、意味や仕組みを理解し応用できることが、高学年での学びにつながります。講義では、私からの説明が長くなり過ぎないように注意しつつ、丁寧に説明することを心掛けています。そして、学生本人が手や口を動かしてアウトプットする時間を設け、フィードバックを通して理解を深められるように配慮しています。
Q.教え方を工夫することで学生に理解してもらったら嬉しい?
深く知ろうとするリアクションがあった時はより嬉しい
もちろん嬉しいです。その後に、学生自らが動いて、もっと深く知ろうというリアクションがあった時はより嬉しいですね。
MESSAGE
先生が北陸大学の学生に想うことや、
高校生へ伝えたい想いなどをお聞きしました。
INTERVIEWER COMMENT
実際にインタビューした学生が、
先生の新たな発見や魅力について記録します。
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INTERVIEWER COMMENT
高校時代から志を持ち、目標を掲げながら研究をしている姿に心を打たれました。目標に向けて熱中することは、必ず人生の財産になるので、私も大切にしていきたいです。これからも医学に貢献するような研究を続けていってほしいと思います。