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教員紹介
INTRODUCTION OF TEACHERS

笠原 祥士郎

笠原 祥士郎

専門

  • 日本語教育法
  • 中国哲学(漢代思想)

主な担当科目

  • 日本語演習
  • 日本事情
  • 孔子研究

所属学会

  • 留学生教育学会
  • 東北中国学会

趣味

  • 仏像を見てまわること
  • 中国

私の考えていること

『易経』という中国の経典に「積善の余慶」という言葉があります。この言葉は日本語にもなっていますが、「善行を積み重ねた家には必ず子孫にまで及ぶ幸福がその報いとしてやって来る」(『広辞苑』)という意味です。「必ず」幸福になるから、善行をしなさいと言うのです。善行を励ますとても断定的で前向きで力強い言葉です。世界中のみんなが善行を積んだら、みんなが幸福なすばらしい世の中になるはずです。でも、本当にそうでしょうか。そんなにうまくはいきません。自分では自分なりに一生懸命努力しているつもりでも、うまくいかないことがあります。そもそも、うまくいくってどういうことなのでしょうか。そんなことを考えると、あの『易経』のありがたい言葉がむしろ空々しく響いたりします。

ところで、「自然」という言葉は誰もが日常よく使うごく普通の日本語ですが、それは「おのずからそうなる」という意味です。人生というものは、うまくいかないと感じることの方が多いのですが、そんな場面に遭遇しても、「おのずからそうなる」ものと考えることによって、かえって無力感から回避でき、自然の大きな懐に抱かれたように感じられます。

年齢のせいか、最近私は儒家よりも道家思想に惹かれるようになりました。とは言っても、隠逸の恬淡無為の境地には程遠く、あちこち行ったり来たりうろうろするばかりです。いつまでも悩み事の多いこの人生のように。

高校生へのメッセージ

気がついてみると、最近まではよく使われていたグローバリゼーションとか国際化とかという言葉があまり聞かれなくなったとは思いませんか。時代はもう、そんな言葉をとりたてて言う必要がなくなってきたのだと思います。

私は主に留学生たちに日本語を教えていますが、彼らの夢や悩みとつきあうとても楽しく充実した毎日です。高校生のみなさんたちも、本学のキャンパスのなかで日本語や英語を使ってときには中国語で、ごく自然に彼らと付き合ってみませんか。あなたの中の世界が広がりますよ。

おすすめの本

  • 『日本語文法の謎を解くー「ある」日本語と「する」英語』 金谷武洋 著 ちくま新書
  • 『「名」と「恥」の文化』 森三樹三郎 著 講談社現代新書
  • 『項羽と劉邦』 司馬遼太郎 著. 新潮社文庫(全3巻)

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