スペインから日本へ
北陸大学は人生の転機となった場所
会宝産業株式会社 国際業務部輸出課 主任
モレノ アレハンドロ
2015年 北陸大学留学生別科(日本語研修) 卒業

現在の業務について

会宝産業は世界92カ国に中古自動車部品を輸出する自動車リサイクル会社です。私は主にお客様との交渉を担当しており、車両のエンジンやパーツの確保、コンテナの手配、通関書類の準備など、多岐にわたる業務を手がけています。日本では良好な状態の車両が廃棄されていますが、これは本当に残念なことです。ですからリサイクル会社で働くことは光栄ですし、地球環境への貢献を実感しています。また経済的な投資により途上国が車両に新たな命を与える手助けをしていることも誇りに思っています。

私にとっての北陸大学

私は母国スペインの大学で生物学と生化学の2つの学位と、実験生化学の修士号を取得しました。卒業後は有名なコンサル会社で働いていましたが、すべての過去を捨て、日本に来て現在の妻と一緒に生活することを決意しました。
来日前は日本語が分からず、国のエチケットや習慣についても知識がなかった私ですが、北陸大学で学んだことでほぼ問題なくコミュニケーションがとれるようになりました。大学の食堂で朝食と昼食をとり、授業を終えた後は図書館で数時間勉強するのが当時の日課でした。帰宅前にキャンパスのジムやプールを利用することもありました。精神的にも体力的にも若い力があったあの頃が恋しいです!
現在の職場は就職指導課が紹介してくれました。熱心な教授陣による言語教育だけでなく、職業機会を得る支援もあり、新天地で新たな道を歩み出すことができました。交流を深めた大学の教職員の方とは今も連絡を取っています。

母校で学ぶ後輩へのエール

金沢は日本の中でも、ほんものの日本の文化が残る都市の一つです。外から来た人を温かく受け入れる風土もあります。北陸大学は、日本語を学びたいと考える外国人学生にとって理想的な選択肢だと思います。
ここで学ぶ後輩には、時間を無駄にしないで、と言いたいです。さまざまな経験をし、友情を楽しむことも大切ですが、ビジネスシーンで多様な課題を解決するプロフェッショナルになるという最終的な目標を忘れないでください。

※所属・肩書は取材時点(2023年9月)のものです。

ロングインタビューはこちら

北陸大学の未来へ。

募金のお願い本学が標榜する「学生の成長力No.1の教育」の
継続実践に資することを目的に、
皆さまのご厚志を募っております。
ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。