薬学部出身の卒業生が
社会で活躍する姿を見ることが一番の喜び
愛知学院大学 学長補佐/薬学部長/薬化学講座教授
安池 修之
1987年 薬学部衛生薬学科 卒業
1989年 北陸大学大学院薬学研究科博士前期課程 修了
現在、愛知学院大学薬学部教授として教育・研究活動に従事している安池教授。1989年10月から2013年3月までは北陸大学薬学部で教鞭をとっていた

研究テーマとキャリアのきっかけ

限りある資源の有効利用や代替資源の創出は、現在の人類に託された大きな課題です。私たちの研究室では、周期表第2周期の炭素・窒素・酸素を縦糸とする「有機化学」に、第3周期以降の高周期典型元素を横糸とする「典型元素化学」を組み合わせることで、有機合成化学における新知見を得るとともに、生命科学・物質科学などに役立つ新しい物質の創製を目指しています。
有機化学の道を歩むようになったきっかけは、北陸大学時代の恩師の言葉です。薬化学教室の土屋 隆教授の「有機化学は薬学の原点。有機化学を理解し、考える力を養っておけば、社会に出てどんな場面でも応用が利く」との言葉に背中を押され、指導を仰ぎました。自分がその後、大学院を経て35年以上有機化学を中心とした教育と研究に携わることになるとは正直想像していませんでした。ちょっとしたきっかけが人生の方向性を決めるのだと今さらながら感じています。

学生時代の思い出

ほとんど雪が降らない静岡出身の私にとって、金沢での“初雪”は感動的でした。同級生らと雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり。「へたやね、こうするんやよ」と雪かきのコツを北陸出身の同級生や地域の方に教えてもらったことも楽しい思い出です。
大学院では実験、セミナー、学会発表、修士論文作成など研究、研究の日々でした。昭和天皇が崩御され、大喪の礼で国民の休日となった日も、キャンパスで同期の大学院生と一緒に締切間近の修士論文を書いていたことを覚えています。

薬学生へのエール

薬学部での学業は質・量ともに多く大変だと思いますが、その中でも「考える」ということを大切にしながら、学業に、クラブ活動に、友人との交流等々に楽しみながら取り組んでほしいと思います。
薬剤師の役割は広範で高度なものになってきています。医療や社会のニーズに即し社会に貢献しながら活躍するために、「先を読み」「素をとらえて」「他と異なるアプローチ」ができる人材を目指して、熱く濃い6年間を過ごしてください。

※所属・肩書は取材時点(2023年6月)のものです。

ロングインタビューはこちら

北陸大学の未来へ。

募金のお願い本学が標榜する「学生の成長力No.1の教育」の
継続実践に資することを目的に、
皆さまのご厚志を募っております。
ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。