人生100年時代に寄りそう
次世代の起業家薬剤師を育成する
プラチナ薬局グループ 有限会社プラチナ 代表取締役
藤本 高弘
1985年 薬学部薬学科 卒業
プラチナ薬局グループは、地域に信頼される「あなたのお気にいり薬局」をコンセプトに、兵庫・大阪で保険薬局を展開している

学生時代の思い出と、現在までのキャリアパス

大学時代は人生で最も勉強した時期です。学業以外では、サッカー部で活動していましたし、夏は金石でサーフィン、冬は一里野でスキーを楽しみました。楽しかったですね。
卒業後は製薬会社に入社し、MRと開発の仕事を経験しました。阪神・淡路大震災を機に会社を辞め家業の薬局経営に携わりましたが、父親と経営方針が合わなかったことから、青葉堂薬局の経営者である野村卓三さんを訪ね、これからの薬局経営について相談しました。野村さんは薬学部の第一期生であり、サッカー部の創設者でもあります。その後、お店を暖簾分けしていただき、1999年に個人事業として青葉堂薬局大蓮店を開きました。2003年には兵庫県猪名川町の白金地区にプラチナ薬局を開設しました。これがプラチナ薬局グループの始まります。
社名のプラチナは、白金という地域名にちなんだ名称であり、いつまでもサビのこない健康をサポートしたいという思いも込めています。「プラチナアカデミー」という学びの場をつくり、起業家薬剤師を育成する取り組みを行っているのも当社の特徴です。

今後の展望

日本初のコンビニが誕生した昭和49年は、日本の医薬分業が始まった年でもあります。コンビニはどんどん進化しましたが、薬局はあまり代わり映えしない時代が続き、「処方箋という入場券を持って入るところ」になってしまいました。でも、昔の薬局は商店街の中にあり、病気のことでも何でも気軽に相談しに行けるような身近な存在だったと思います。
薬剤師は本来、薬のことだけでなく健康に関する知識も豊富にあるので、その知的財産をもっと活かしていくべきです。コミュニケーション能力を持った薬剤師が店舗に出て、いろいろな方の悩みごとを聞き、自分で解決できなくてもどこかに繋げられるような役割を担っていくことが、これからの薬局経営のキーポイントです。薬剤師を志す後輩には、人に寄り添うためのカウンセリング能力や心理学的な要素もぜひ学んでおいてほしいと思います。

※所属・肩書は取材時点(2022年3月)のものです。

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