卒業生が薬剤師や研究者として活躍してくれることが一番のやりがい

教員 / 2017.02.01
松尾 由理
ご専門の分野に進まれたきっかけはなんですか?

白衣を着た研究者への憧れから

小学生の頃から白衣を着た研究者に漠然とした憧れを持っており、研究者になり海外留学したいとの思いから理系研究者の道に進みました。薬学を目指したのは、「どんなに優れた医者でもそう沢山の人を一度に救うことはできないけれども、良い薬が出来れば一度に何万もの人を助けられる」との考えからです。大学生の薬理実習の時にマウスの記憶の実習があり、「記憶がネズミで分かるのか!?」と、脳にとても興味を持ち脳研究の道へ進みました。

自分だけでは得られない経験

研究者を志し薬学部の助教からスタートしたのですが、学生と共に実験をすることで、一緒に考え、解決策を見出し、良い成果が出た時に一緒に喜ぶという、自分だけでは得られない素晴らしい経験が出来ました。教授となると授業等の教育が多くなりますが、例えどんなに良い薬が開発出来ても、それを適切に患者さんに届け、伝える薬剤師がいなくては意味がありません。知識はもちろんですがそれだけでなく、薬剤師としての使命に誇りを持ち、地域と密接した、患者さんに寄り添えるそんな素晴らしい薬剤師を育成することに、少しでも貢献できるよう努力したいと思っています。

仕事の内容

学内業務として、①教育業務(講義、実習、演習講義などの教育、担当学生の学習・生活・進路指導)、②研究業務(中枢薬理学の研究を行い、成果をまとめて世界に発信すること)、③運営業務(委員会や模擬講義などの広報活動など)、学外業務として、④学会活動(研究成果を発表、評議員として学会に参加)、⑤学外委員会(有識者として県の委員会などに参加)、⑥非常勤講師(他大学での薬学研究指導)、⑦研究助成金の獲得(研究資金を集めること)などがあります。

やりがい

教育に関しては、学生が「薬理学」を好きになってくれること、分かるようになってくれることが、大きなやりがいになります。研究に関しては、苦労もとても多いのですが、だからこそ、新発見があると大きな喜びになります。また、卒業生が、薬剤師として、或いは研究者として活躍してくれることが、一番のやりがいとなります。

今後の目標やビジョンについて教えてください。

国家試験合格率100%を目指す

当大学の薬剤師国家試験合格率100%を目指して、薬理学教育に専念すること。そして、多くの高校生に、当大学で学びたいと思ってもらえるよう、研究教育に専念することです。

新規治療薬開発に結び付く研究

高齢化社会に向けて、脳血管疾患や、神経変性疾患、精神疾患など、さらに患者数が増えると予想されますが、未だ十分有効な治療薬はありません。今行っている脳炎症の基礎研究が、いつか新規治療薬開発に結び付き、多くの患者を救うことに貢献できることを夢見て研究を続けています。

北陸大学のおすすめポイントはなんでしょうか?

担任制度がしっかりしていて、教育だけでなく、生活や健康状態などまで指導が行き届く点です。何かあった時、学生が一人思い悩まずに、親身になって教員が話を聞き解決に導く体制が整っています。ピアサポート制度というものもあり、経験豊かな先輩が後輩を指導する制度もあります。また、初年度教育が充実しており、高校の学習内容の復習からしっかり教育されること、さらに、薬学専門科目の充実により、4年生の全国共用試験(OSCE、CBT)、6年生卒業間際の薬剤師国家試験に、十分対応できるような教育プログラムが出来ていることです。5年生では、コース演習(高度医療薬剤師コース、東洋医薬学コース、健康医療薬学コース)という本学独自の教育プログラムもあります。さらに、国際交流にも力を入れており、韓国や中国、欧米などに1〜2週間研修に行くプログラムがいくつも用意されており、大学からの補助金により気軽に参加できる体制が整っています。

北陸大学を目指す高校生に向けて

皆さんには無限の可能性があります。大きな夢を持ってください。夢は時が経つにつれ変わることもあります。変わってもいいのです。今の夢をしっかり持ち決してあきらめないでください。色々な経験や人とのつながりを大切にし、親の意見ではなく自分でよく考え決断してください。薬学部は、「資格が取れる」とか「将来安定」、「給料が他より良い」など、確かに利点がりますが、それよりもっと大事なのは「患者さんを救いたい」という気持ちです。患者に寄り添える、臨床現場で活躍できる薬剤師を目指してほしいと願います。