専門
- 解剖学
- 生理学
主な担当科目
- 人体の構造と機能Ⅰ
- 人体の構造と機能Ⅱ
- 解剖学実習
- 生理学実習
所属学会
- 解剖学会
- 生理学会
- 顕微鏡学会
- 組織細胞化学会
趣味
- 読書(小説)
- 音楽鑑賞(クラシック)
- 映画鑑賞
私の考えていること
生命はどのようにして進化してきたのか?ごく簡潔に要約するならば、「遺伝子の変異によって新しい種が形成され、その種が環境に適応して地球上で繁栄し、さらにまた新たな種が出現するというプロセスを繰り返すことによって進化が成し遂げられてきた。」ということになる。しかし、誰もが実際に生命の進化があったという事実は認めるものの、どうのようにそれが成されてきたのかというメカニズムについては数多くの疑問を感じるのではないだろうか。そうした疑問が生じる最大の理由は、誰も進化の過程を実際に観察することはできないということと、少なくとも進化の全体像を実験によって証明することができないからである。進化のメカニズムの疑問点の一つを提示すると、「どのようにして単細胞からヒトに至る複雑化をなして遂げることができたのか?」この疑問に物理化学的な解答を与えることが、進化科学の当面の課題の一つではないだろうか。「太陽エネルギーが与えられたから。」というのは必要条件ではあっても、進化の複雑化の答えにはなっていない。
高校生へのメッセージ
人間も生まれてから死ぬまで進化し続ける存在である。特に、20歳代までは進化の絶頂期であるといえる。進化というのは単に大きくなり、形が変わるということではない。外から多くのものを獲得し、自分自身の世界を膨らませていくことのできる存在であらねばならないということであろう。
おすすめの本
- アンドリュー・パーカー『眼の誕生』(草思社)
- 和田純夫『宇宙創成から人類誕生までの自然史』(ベレ出版)