母校の後輩に伝えたい
挑戦する姿勢と継続する力
麺屋 達/麺達フーズ株式会社 代表取締役
斉藤 達雄
1997年 外国語学部英米語学科 卒業
「美味しい!」という人生のささやかな幸せを提供したいという斉藤さん。親に連れられてきた子が、やがて自分の家族を連れて来店するような、地域に長く根づくラーメン店を目指す

現在までのキャリアパス

金沢駅前に1号店をオープンしたのは2013年のことです。10席のみの小さなお店ですが、「ラーメン不毛の地」と言われていた金沢に誕生した、ご当地ラーメン専門店です。実は当初は牛骨ラーメンが看板だったのですが、BSE問題が持ちあがって消費者の牛肉離れが起き、開店早々ピンチに。その後豚骨ラーメンに衣替えし、地域に根づいていきました。学生時代にお世話になった北陸大学の職員さんも、よく食べに来て応援してくれました。
現在は石川・富山で10店舗を展開していますが、最初から大きなビジョンを持っていたわけではありません。むしろラーメン作りという自分の世界だけに没頭していました。スープに納得できなければ店を開けないこともありましたね。でも、「この味を学びたい」と訪ねてくる人たちが増えたことで、背中を押されるように多店舗経営、FC展開へと踏み出しました。

母校で学ぶ後輩へのエール

私は新卒で入社した企業を辞めて、20代で起業しました。
大学時代は、何かに情熱を注ぎ邁進したい気持ちはありましたが、目標の山がどこにあるのか分からず、日々悶々としていました。それが学業であれば良かったのですが、私の場合そうではありませんでした。青年実業家に憧れたり、あるいは、人命救助を仕事にしようと考えたり。「自分は何がしたいのか」「自分には何ができるのか」と卒業してからも悩み続けました。最終的に飲食業界を選んだのは、もともと料理が好きだったからです。和洋中を経験する中で、自分の人生をかける価値があると思えたのがラーメンでした。挫折も幾度も経験した私だからこそ、これから何があっても大丈夫。何度でもチャレンジします。歩みは遅いかもしれませんが、ラーメンで海外展開もできると信じています。 今の時代、働き方は多様化しています。私の生き方が、後輩の皆さんが「どう働くか」「どう生きるか」を考えるヒントになれば嬉しいですね。

※所属・肩書は取材時点(2023年7月)のものです。

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