地域医療に注力し、選ばれる
「かかりつけ薬局」を目指す
ファーマライズホールディングス株式会社 代表取締役社長
秋山 昌之
1990年 薬学部薬学科 卒業
1984年設立のファーマライズホールディングスは医薬分業の波に乗って店舗数を拡大し、現在は東証プライム市場上場企業として調剤薬局を中心に全国に約350店舗を展開する

薬学を志したきっかけと、学生時代の思い出

私の両親は目が不自由で、父は自宅で鍼灸マッサージ院を営んでいました。一日中患者さんが家に出入りする環境で育ちましたから、幼い頃から将来は医療に関わる仕事をしたいと考えていました。
大学では軽音楽部に入り、バンドを結成して音楽活動に明け暮れました。パートはドラムスです。大学や市内のスタジオでライブをしたりと、楽しかったですね。
生活の拠点は第一松雲寮です。関西出身の先輩が多く、皆で廊下でワイワイ話しているのを聞くと、ケンカでも始まったんじゃないかと最初は怖くて部屋から出られませんでした(笑)。サークルや寮でいろんな世代の人と交流した経験は、自分の強みになりました。
卒業後は、両親のいる静岡にUターンし、総合病院の薬剤部に就職しました。当時は薬剤師の就職先といえば製薬会社のMRか病院薬剤師かのほぼ二択でしたが、私自身は患者さんのために仕事をしたいと思う気持ちが強ったんです。

現在までのキャリアパス

勤務先の病院を医薬分業へと導いたのが、現ファーマライズホールディングスの創業者、大野利美知でした。その情熱と誠実さに共感した私は、大野の会社に転職。薬剤師として店舗に立つ傍ら、新規出店、M&A、上場の準備にも携わり、2018年に代表取締役社長に就任しました。
当社の調剤薬局としての強みは、地域医療への貢献を目標に、ごく早い時期から在宅医療や施設調剤に力を入れて取り組んできた点です。また「調剤薬局+ドラッグストア」「調剤薬局+コンビニ」といったコラボ店舗を積極的に展開していることも特徴的です。

北陸大学で学ぶ後輩へのエール

薬局薬剤師として働く上では、地域に根付き、薬や健康などの相談に応じる「かかりつけ薬局・薬剤師」となることが絶対条件です。言葉でいうのは簡単ですが、実践するのは難しいものです。薬学を学ぶ後輩にも、心のふれあいを大切に、知識と優しさを併せ持った薬剤師を目指してほしいと思います。

※所属・肩書は取材時点(2023年2月)のものです。

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