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TEAM HOKURIKU UNIVERSITY

― 大学教育の変革を提唱する多くの識者から「北陸大学は地方にありながら先陣を切って変革を遂げている」という評価を得ている。なぜ北陸大学は自ら変化に挑むのか。

小倉 社会は変化しています。時代が変われば社会や企業のニーズも変わります。なのに、大学だけが不変でいいという理屈は通りません。北陸大学は一昨年に創立40周年を迎えました。歴史があります。守るべき伝統もあります。しかし20年前の古典的な教科書を使いつづけていては、現代が求める教育はできない。重要なのは、社会はいまどんな人材を求めているのかです。

桧森 たとえば北陸は新幹線の開通によってインバウンドが増加しました。製造業の海外進出も活発化していますね。その潮流の中で、多くの地元企業がローカルとグローバルの両方を理解する『グローカル人材』の不足に悩んでいます。

地域の伝統や文化を理解しつつ、現代の国際関係についての見識を英語や中国語で表現できる。そんな人材を育成し、地域に送り出すためには、もはや従来の教育システムではむずかしい。本物の国際感覚を身につける新しい学部と新しい教育スタイルが求められています。

山本 不確実な時代であることも変革を後押ししています。これからは先行き不透明な社会を生き抜く力が求められ、ゆえに大学には“本物の教育力”が渇望されている。学生のみなさんには、どんな職業でも必要とされて、生涯にわたって生き抜くために必要な力を身につけてほしい。ビジネスの場では『経済・経営・法律・会計・IT』の5分野に関する幅広い知識が必要です。そしてその知識を活用できる思考力や、協働する力も欠かせない。こうした現在の社会的ニーズをふまえた教育目標を経済経営学部は設定しています。

4学部4学科体制へのシフトは、社会の変化、時代の要請を考えれば必然だった。
理事長・学長 小倉 勤

村田 歴史のある薬学部も例外ではありません。超高齢化社会が求めているのは、単なる医療技術者としての薬剤師養成ではない。国民の健康を多角的にサポートする医療人の育成です。単科大学や理系学部のみの大学や、十数年前と同じ教育システムを採りつづけている機関では、幅広い視野からアプローチする医療人教育はむずかしいと言わざるを得ない。

中越 医療が変革期を迎えている現在、薬剤師の役割は多様化しています。「地域社会で活躍できる薬剤師を育てる」。この大きな使命を果たすためには、学生自身が考え学ぶことのできるプログラムが不可欠だと考えます。私はこれまで「自ら学べる薬学生への変容を起こす教育」をテーマに取り組んできました。それをベースに北陸大学薬学部独自の教育システムを構築していくつもりです。

― 医療の変革期を背景に、今年度から新たな医療人を輩出するための医療保健学部を新設した。

柴田 医療保健学部が提唱する新たな医療人とは、臨床検査学と臨床工学の2つの知識と技術をもった人材です。国の経済財政諮問会議で昨年、『医療・福祉人材の最大活用のための養成過程の見直し』が検討され、複数の資格を取りやすくするとの方向性が示されています。北陸大学の医療保健学部は、この方針が示されて以後、全国で最初にスタートする学部になります。国の方針を先取りした大学として、従来の養成校とは異なる教育体制が大きな注目を集めています。

副学長・国際コミュニケーション学部長 桧森教授

村田 もともと北陸には医療系の学問を重んじる伝統があり、医薬品関連企業も数多くありますね。地域医療のみならず国民医療の向上をリードする存在として、北陸は今後ますます脚光を浴びるはずです。だからこそ我々が医療人としての普遍的な倫理観や価値観を伝承していく務めも大きくなります。

小倉 そのとおりですね。我々は先進性や新奇性ばかりを追求しているわけではありません。大切なのは教育の本質です。たとえば、受験学力にのみ秀でた人材を集めて入学させるのは大学の本質ではありませんね。最初は優秀とはいえなくても、学生一人ひとりへのきめ細やかな教育により育て上げ、最後は社会が欲する人材として巣立つようにする。これが私たちの存在意義です。北陸大学は「学生の成長力No.1の大学になる」という目標にむかって変革に挑んでいることを知っていただきたい。

教育の本質、大学の本分を見据え、学生の成長力No.1の大学をめざす。

― “学生の成長力No.1”の鍵を握る施策は何か。

山本 たとえば初年次教育です。経済経営学部では1年次からゼミの先生がゼミ時間以外にもキャリア教育を担当します。入学してきたすべての学生が本物の成長力を身につけるためには、教員の総力を結集してスタートダッシュをサポートしなければなりません。問われているのは4年間のカリキュラムを通して学生の力を伸ばしていく仕組みと、目の前の学生に必要な授業を担う教員の協働力です。これが、これからの大学の“本物の教育力”になってくると思います。

中越 学生の成長力という点で、初年次教育の充実は必須ですね。教員が教えるのではなく、学生自らが学びを深めていく教育へのシフトを図らなければなりません。1〜2年次からアクティブラーニング型授業を充実させるなど、その基盤づくりを進めていきます。

柴田 医療保健学部でも入学時に医療人としての将来像をしっかりと植えつけることに力を入れます。歴史のある北陸大学薬学部のノウハウを活かした薬学教育や情報教育、在宅・訪問医療といった特色のある教育内容を初年次から採り入れているのもそのためです。そして臨床検査学と臨床工学の2つの国家資格(Wライセンス)の取得をめざすというシナリオです。

経済経営学部長 山本教授
医療保健学部長 柴田教授
教員の総力を結集して一人の学生を支える。『チーム北陸大学』で自ら学ぶ人材を養成する。
薬学部長 村田教授
薬学部長 村田教授
副学長・薬学部 中越教授(2017年4月就任)
副学長・薬学部 中越教授(2017年4月就任)

村田 薬学部では6年の在学期間を通して一人ひとりが成長していることを実感できる教育を行いたい。そのためには教員の意識改革も不可欠です。免許取得のための教育に夢中になるような学部や教員は魅力的ではないでしょう。学生と教員がともに新しい考え方や技術を学ぶ。そんな開かれた教育がなされる場所であることが“学生の成長力No.1”の礎になると考えます。

桧森 新しい学部となる国際コミュニケーション学部は、『コミュニケーション』という呼称にご注目いただきたい。外国人の先生と日本人の先生が組んで語学スキルを徹底的に磨きます。しかしコミュニケーションというのは語学力だけではない。語学教育をベースにしつつ、国際感覚を身につけた積極性と行動力のある人材を育成することに重きを置きます。

― “教員の協働力”というキーワードが出た。これは創立以来、つねに学生を見守る手厚い教育をおこなってきた北陸大学の真骨頂か。

小倉 「チーム北陸大学」ともいうべき体制が本学にはあります。教員一人ひとりが担当領域の垣根を超えて協力し、一人の学生を多面的にサポートしていくのです。もともと北陸大学にはこうした風土がありました。今後はそのチームティーチングを体系化していく。4学部4学科体制という分かりやすい変革とともに、学生に対するアプローチや仕組みも進化させていくのです。時代に呼応した北陸大学の変革に、ぜひご期待いただきたいと思います。