専門
- 細菌学
- 分子遺伝学
主な担当科目
- 病原微生物学
- 生体防御系実習
所属学会
- 日本薬学会
- 日本細菌学会
- 日本遺伝学会
- 日本感染症学会
趣味
- 映画鑑賞
- 野の花を眺めること
私の考えていること
日本では日和見感染症(免疫が低下したため、普通の健康な人には感染症を起こさないような弱毒微生物で発症する感染症)が増加しています。この感染症を起こす病原体の中にはもともと抗菌薬があまり効かないもの、あるいは抗菌薬の乱用が原因で薬剤耐性を獲得してしまったものがあるので、治療に難渋することが多い。日和見という語感から軽症のように思われがちですが、多くは重症になりやすいのです。
この治療のための新たな抗菌薬開発には多くの時間と労力がかかります。今ある感染症に対する薬(抗菌薬や消毒薬)の使用方法を工夫することで少しは解決できないかと考えます。消毒薬の適切な使用で感染を抑え、また感染した場合には抗菌薬を適正に使用して治療する。それにはどのような方法があるのだろうかと考えています。
高校生へのメッセージ
大学は自分で学ぶことを身につけ、最終的には自分で学んでいくところです。そのためには、何を学びたいのか、何をしたいのかという目的をしっかり持って大学に入ることです。皆さんの目的が達せられるよう応援します。
おすすめの本
- 岡田晴恵『感染症は世界史を動かす』
- 井上 栄『感染症』